俺の気持ちを最後に伝えたくて告白したんだ【体験談】
朝っぱらから長文失礼。
今から7年前の話だ。
当時、彼女(嫁)24、俺29。
彼女とはネットで知り合った。
嫁が「◯◯の情報知ってる人いませんか?」と書き込みしていたのに対してレスし、それをきっかけにメル友になり、半年ほどメール交換した後に初めて会った。
正直、相手の容姿は全然期待していなかった。
むしろブスだと思っていた。
写メはショートカットだったので男にも見えるというくらい女っぽさがなかった。
ただ、趣味が合うことははっきりしていたので、気軽に友達と会う感覚で待ち合わせ場所に出向いた。
そこに現れたのはちょっと可愛いというか美人系の、黒髪セミロングで清楚な女の子だった。
服装もお洒落(というかお嬢様系の清楚な恰好)だった記憶がある。
俺は緊張しまくった。
もともと持っていた卑屈精神が全開になった。
こんな低スペ男が現れてごめんと謝りたくなった。
彼女は当時の俺の心情を察していたのかは定かではないが、メール通りに気さくに接してくれた。
その後行った飲み屋で話しているうちにすっか打ち解け、お互いゲラゲラ笑って趣味の話をして楽しく過ごした。
そこで「実は言うつもりなかったんだけど・・・」と打ち明けられたのは、彼女が医学部生だという事実。
つまり女医の卵だ。
半年のメール期間中にもそのことを言うか言うまいか随分迷ったみたいだ。
専門卒で当時年収350しかなかった俺は、彼女と会ってかすかな恋心を抱いていたものの、怖気づいてしまった。
こんな才色兼備で若い女性と俺みたいな30間近の低スペ男なんて友達止まりだよな、と。
彼女とはそれから月に2回くらいのペースで会うようになった。
一緒においしいパスタを食べに行ったり、映画を見に行ったり。
友人としてとてもいいやつで、俺が別の女に失恋したときも本気で慰めてくれた。
(言い忘れてたが、彼女と会ったとき付き合ってる彼女がいた)
趣味の話をし始めたら何時間でも話せた。
一緒に本屋に行っても退屈しなかった。
彼女のセンスに興味があったし、彼女が俺に勧めてくれた本はハズレがなかった。
俺と彼女の間にはそういった強い「友人意識」というものがあった。
それが暗黙の了解になっていた。
しかし問題だったのは、彼女がモテたことだ。
同級生の男とつきあうことになったと言われ、俺は激しい嫉妬を覚えた。
この時点で、俺は、彼女のことを完全に異性として意識しているんだと実感させられた。
彼氏だってできるだろう。
彼女は大学生だ。
専門卒の俺の知らないキャンパスライフとやらを満喫しているんだろう。
同級生の男とやらもリア充っぽい。
そいつについては詳しく聞きたくなかったので極力聞くのを避けたから詳しくは聞かなかった。
彼氏ができたのは痛恨だったが、彼女は本当にいいやつで、無くしたくないと思った。
もう会えないなんて耐えられなかった。
彼女にとりあえずおめでとうと伝え、恐る恐る「彼氏ができたなら、俺と会うのはもうなし?俺はこれからも会いたい」と強く言った。
彼女は「うーん、彼に聞いてみる」と言い、数日後OKの返事をもらった。
俺と彼女はこれからも友人としてつきあうことになったし、俺は「彼とうまくいってる?」など探りを入れるような話題は避けた。
聞きたくなかった。
彼女ものろけてくるようなことはなかったが、時々その影がちらついた。
俺「あの映画見に行かない?」
彼女「ごめん、それ、もう見た」
こういう会話ののち、深くは突っ込まなかったが、内心これはたぶんそいつと見に行ったんだろうと思ったりしていた。
そのような会話はほんとうに些細なことで、一回会って一回あるかないかくらいだったのだが、それが重なると耐えられなくなった。
こんな思いはもうしたくないとまで思い詰めた。
ならいっそ、彼女との関係を白紙に戻そう。
忘れよう。
彼女は幸せなんだろうしそれでいいじゃないか。
俺は元の冴えない男に戻っただけだ、と言い聞かせ、決意をしてもう終わらせることにした。
終わりも何も、まだ何も始まっちゃいないんだけどな。
彼女と待ち合わせをして、ちょっと豪華なレストランで彼女に言った。
「俺、◯◯ちゃんが好きだ。
ずっと好きだった。
でも、◯◯ちゃんには彼氏がいる。
それが耐えられない。
だからもう会うのをよそうと思う」
彼女はそこで黙った。
それから言いにくそうに口を開いた。
「私はあなたに恋愛感情を持っているかどうか分からない。でも、今の彼氏とあなたとどちらを失うのが辛いかといえばあなただよ」
どういう意味か分からなかったが、言いにくそうにしている彼女を強引に説得して言わせると・彼とは趣味が合わない。
本を読まないせいか話題がTVのことと勉強のことばかり。
あなたと話しているほうが楽しい・彼とは告白されるがままにつきあった。
断る理由がなかったから、付き合っていくうちに好きになるんじゃないかと思っていた・一緒にいて楽しくない相手とつきあうのはどうなのかと思っていたが、彼に尊敬できる部分もあるので、そういうつきあいを大事にしていこうと思った・彼とつきあうことであなたを失うことはつきあうと言った時点で想像していた。
でも、彼とつきあううちに惹かれると思っていた。
でもそうじゃなかった。
今は、あなたを失いたくない。
だから彼氏と別れろと言われればそうする。
「彼氏と別れろと言われればそうする」と言われた時点で俺はキレた。
「別れろと言われなかったらそいつとつきあい続けるのか?だいたい、前から俺の気持ちは知ってたのか?俺はお前に今、正式に告白したんだ。
お前を失うことを分かっていて、それでも俺の気持ちを最後に伝えたくて告白したんだ。
なのに今の返事はなんだ?
だいたい、好きでもないのに付き合っていくうちに好きになっていくかもってなんだよ!そんなやつ切っちまえよ!
俺といるのが楽しいならそれでいいじゃないか!こんなクソカップルに嫉妬してた俺が嫌になるよ!」
彼女は黙って席を立ち、トイレに行った。
帰ってきた彼女は明らかにやつれていた。
泣いていたかどうかは判別できなかったが。
そして、席について冷たい口調でこう言った。
「私もあなたのことが好きです。
でも、今はおつきあいのお話をできる身ではありません(彼氏持ちのことを言いたかったようだ)。
だから、一か月待ってください。
一か月連絡もしないでください。
誠実にお返事します。
それでいいですか?」
丁寧語が印象的だった。
一か月も待つなんて冗談じゃないと思ったが、彼女の冷たい口調に俺は仕方なく了承するしかなかった。
食事が終わり、彼女を家の前まで送って行った。
彼女は相変わらずぐったりした様子だった。
俺はぐったりした彼女を見て、「大丈夫か?」と声をかけた。
何も言わない彼女を見て、思わず彼女を抱き締めた。
彼女は無反応だった。
翌日、電話がかかってきた。
やけに明るい口調だった。
「直接会って言いたいから今は言わないけど朗報だから」と言われた。
その一言で俺は意味が分かった。
初めて会ってから3年後に俺たちはつきあうことになった。
しかし、今までと同じく付き合い方は変わらず、会ってもずっと最近読んだ本の話をしたり、その感想を言い合ったり、お堅い内容の議論をしたり一緒に見た映画をボロボロに貶して悪口で盛り上がったりというつきあいだった。
彼女が国家試験の勉強に集中したいという時期には距離をあけたが、試験が怖くてたまらないと言って彼女から毎晩電話をかけてきた。
医師国家試験に合格し、彼女はめでたく医者になった。
俺は冴えない技術者のままだ。
彼女が医者になったとき、俺たちは結婚した(就職した後に苗字が変わるのが嫌だと嫁の弁)。
激務のせいか滅多に笑わなくなったのが寂しいが、俺には愚痴を聞いてやることしかできない。
それでも嫁はひとしきり愚痴を言った後、俺に向かってありがとうと言ってくれる。
結婚して後悔したことは一度もない。
ほとんど家事をやってくれないのが不満だが、俺は嫁と結婚できて本当に幸せだ。
以上です。
こんな駄文に付き合ってくれてありがとう。
追記
嫁は俺の好意には早々に感づいていたらしい。
「だってあなた分かりやすいんだもん」と、付き合って一か月後くらいに笑い交じりに言われた。
「でも私だってあなたのこと友達として好きなのか恋愛感情なのか分からなかったから、すごく迷ったんだよ」とも言われた。
家では完全に嫁優位。
年収は完全に負けてるし、家事は俺の担当だ。
というか、家事は俺の担当という取り決めをした記憶はないのだが、いつの間にかそうなっていた。
でも嫁の尻に敷かれてるのも幸せだなと思う毎日だ。
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今から7年前の話だ。
当時、彼女(嫁)24、俺29。
彼女とはネットで知り合った。
嫁が「◯◯の情報知ってる人いませんか?」と書き込みしていたのに対してレスし、それをきっかけにメル友になり、半年ほどメール交換した後に初めて会った。
正直、相手の容姿は全然期待していなかった。
むしろブスだと思っていた。
写メはショートカットだったので男にも見えるというくらい女っぽさがなかった。
ただ、趣味が合うことははっきりしていたので、気軽に友達と会う感覚で待ち合わせ場所に出向いた。
そこに現れたのはちょっと可愛いというか美人系の、黒髪セミロングで清楚な女の子だった。
服装もお洒落(というかお嬢様系の清楚な恰好)だった記憶がある。
俺は緊張しまくった。
もともと持っていた卑屈精神が全開になった。
こんな低スペ男が現れてごめんと謝りたくなった。
彼女は当時の俺の心情を察していたのかは定かではないが、メール通りに気さくに接してくれた。
その後行った飲み屋で話しているうちにすっか打ち解け、お互いゲラゲラ笑って趣味の話をして楽しく過ごした。
そこで「実は言うつもりなかったんだけど・・・」と打ち明けられたのは、彼女が医学部生だという事実。
つまり女医の卵だ。
半年のメール期間中にもそのことを言うか言うまいか随分迷ったみたいだ。
専門卒で当時年収350しかなかった俺は、彼女と会ってかすかな恋心を抱いていたものの、怖気づいてしまった。
こんな才色兼備で若い女性と俺みたいな30間近の低スペ男なんて友達止まりだよな、と。
彼女とはそれから月に2回くらいのペースで会うようになった。
一緒においしいパスタを食べに行ったり、映画を見に行ったり。
友人としてとてもいいやつで、俺が別の女に失恋したときも本気で慰めてくれた。
(言い忘れてたが、彼女と会ったとき付き合ってる彼女がいた)
趣味の話をし始めたら何時間でも話せた。
一緒に本屋に行っても退屈しなかった。
彼女のセンスに興味があったし、彼女が俺に勧めてくれた本はハズレがなかった。
俺と彼女の間にはそういった強い「友人意識」というものがあった。
それが暗黙の了解になっていた。
しかし問題だったのは、彼女がモテたことだ。
同級生の男とつきあうことになったと言われ、俺は激しい嫉妬を覚えた。
この時点で、俺は、彼女のことを完全に異性として意識しているんだと実感させられた。
彼氏だってできるだろう。
彼女は大学生だ。
専門卒の俺の知らないキャンパスライフとやらを満喫しているんだろう。
同級生の男とやらもリア充っぽい。
そいつについては詳しく聞きたくなかったので極力聞くのを避けたから詳しくは聞かなかった。
彼氏ができたのは痛恨だったが、彼女は本当にいいやつで、無くしたくないと思った。
もう会えないなんて耐えられなかった。
彼女にとりあえずおめでとうと伝え、恐る恐る「彼氏ができたなら、俺と会うのはもうなし?俺はこれからも会いたい」と強く言った。
彼女は「うーん、彼に聞いてみる」と言い、数日後OKの返事をもらった。
俺と彼女はこれからも友人としてつきあうことになったし、俺は「彼とうまくいってる?」など探りを入れるような話題は避けた。
聞きたくなかった。
彼女ものろけてくるようなことはなかったが、時々その影がちらついた。
俺「あの映画見に行かない?」
彼女「ごめん、それ、もう見た」
こういう会話ののち、深くは突っ込まなかったが、内心これはたぶんそいつと見に行ったんだろうと思ったりしていた。
そのような会話はほんとうに些細なことで、一回会って一回あるかないかくらいだったのだが、それが重なると耐えられなくなった。
こんな思いはもうしたくないとまで思い詰めた。
ならいっそ、彼女との関係を白紙に戻そう。
忘れよう。
彼女は幸せなんだろうしそれでいいじゃないか。
俺は元の冴えない男に戻っただけだ、と言い聞かせ、決意をしてもう終わらせることにした。
終わりも何も、まだ何も始まっちゃいないんだけどな。
彼女と待ち合わせをして、ちょっと豪華なレストランで彼女に言った。
「俺、◯◯ちゃんが好きだ。
ずっと好きだった。
でも、◯◯ちゃんには彼氏がいる。
それが耐えられない。
だからもう会うのをよそうと思う」
彼女はそこで黙った。
それから言いにくそうに口を開いた。
「私はあなたに恋愛感情を持っているかどうか分からない。でも、今の彼氏とあなたとどちらを失うのが辛いかといえばあなただよ」
どういう意味か分からなかったが、言いにくそうにしている彼女を強引に説得して言わせると・彼とは趣味が合わない。
本を読まないせいか話題がTVのことと勉強のことばかり。
あなたと話しているほうが楽しい・彼とは告白されるがままにつきあった。
断る理由がなかったから、付き合っていくうちに好きになるんじゃないかと思っていた・一緒にいて楽しくない相手とつきあうのはどうなのかと思っていたが、彼に尊敬できる部分もあるので、そういうつきあいを大事にしていこうと思った・彼とつきあうことであなたを失うことはつきあうと言った時点で想像していた。
でも、彼とつきあううちに惹かれると思っていた。
でもそうじゃなかった。
今は、あなたを失いたくない。
だから彼氏と別れろと言われればそうする。
「彼氏と別れろと言われればそうする」と言われた時点で俺はキレた。
「別れろと言われなかったらそいつとつきあい続けるのか?だいたい、前から俺の気持ちは知ってたのか?俺はお前に今、正式に告白したんだ。
お前を失うことを分かっていて、それでも俺の気持ちを最後に伝えたくて告白したんだ。
なのに今の返事はなんだ?
だいたい、好きでもないのに付き合っていくうちに好きになっていくかもってなんだよ!そんなやつ切っちまえよ!
俺といるのが楽しいならそれでいいじゃないか!こんなクソカップルに嫉妬してた俺が嫌になるよ!」
彼女は黙って席を立ち、トイレに行った。
帰ってきた彼女は明らかにやつれていた。
泣いていたかどうかは判別できなかったが。
そして、席について冷たい口調でこう言った。
「私もあなたのことが好きです。
でも、今はおつきあいのお話をできる身ではありません(彼氏持ちのことを言いたかったようだ)。
だから、一か月待ってください。
一か月連絡もしないでください。
誠実にお返事します。
それでいいですか?」
丁寧語が印象的だった。
一か月も待つなんて冗談じゃないと思ったが、彼女の冷たい口調に俺は仕方なく了承するしかなかった。
食事が終わり、彼女を家の前まで送って行った。
彼女は相変わらずぐったりした様子だった。
俺はぐったりした彼女を見て、「大丈夫か?」と声をかけた。
何も言わない彼女を見て、思わず彼女を抱き締めた。
彼女は無反応だった。
翌日、電話がかかってきた。
やけに明るい口調だった。
「直接会って言いたいから今は言わないけど朗報だから」と言われた。
その一言で俺は意味が分かった。
初めて会ってから3年後に俺たちはつきあうことになった。
しかし、今までと同じく付き合い方は変わらず、会ってもずっと最近読んだ本の話をしたり、その感想を言い合ったり、お堅い内容の議論をしたり一緒に見た映画をボロボロに貶して悪口で盛り上がったりというつきあいだった。
彼女が国家試験の勉強に集中したいという時期には距離をあけたが、試験が怖くてたまらないと言って彼女から毎晩電話をかけてきた。
医師国家試験に合格し、彼女はめでたく医者になった。
俺は冴えない技術者のままだ。
彼女が医者になったとき、俺たちは結婚した(就職した後に苗字が変わるのが嫌だと嫁の弁)。
激務のせいか滅多に笑わなくなったのが寂しいが、俺には愚痴を聞いてやることしかできない。
それでも嫁はひとしきり愚痴を言った後、俺に向かってありがとうと言ってくれる。
結婚して後悔したことは一度もない。
ほとんど家事をやってくれないのが不満だが、俺は嫁と結婚できて本当に幸せだ。
以上です。
こんな駄文に付き合ってくれてありがとう。
追記
嫁は俺の好意には早々に感づいていたらしい。
「だってあなた分かりやすいんだもん」と、付き合って一か月後くらいに笑い交じりに言われた。
「でも私だってあなたのこと友達として好きなのか恋愛感情なのか分からなかったから、すごく迷ったんだよ」とも言われた。
家では完全に嫁優位。
年収は完全に負けてるし、家事は俺の担当だ。
というか、家事は俺の担当という取り決めをした記憶はないのだが、いつの間にかそうなっていた。
でも嫁の尻に敷かれてるのも幸せだなと思う毎日だ。
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