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会社のおかしな先輩との恋を淡々と語る 4

【合同会議 暴走】

会社で先輩と俺が付き合ってるんじゃないか?という
噂が飛び交っていた。
ある合同会議でからかい半分に同僚が言う。

しんちゃんは○○の下僕だからなと笑った。
それも大声でぎゃははははは!みたいに。

さっきまで鼻くそを俺に着ける作業に必死でいたのに
つぎの瞬間先輩は俺の隣には居なかった。

椅子の渡り歩き最後は机をステップにして
その同僚に強烈な飛び蹴り食らわせてた。
すぐ止めに行き、引きはがした。
同僚は口から血出してた。
先輩は着地に失敗したのか鼻血垂らして興奮していた。

(`・ω・´)コラ!ヤメタマエ
専務の一言で静かになる。
先輩は謹慎処分、ちゃかした同僚も同じく謹慎。
ただ普通なら退職処分だが、先輩の売り上げ一位だったのを理由に
大目に見られた。

先輩が謹慎中に俺は接近禁止が言い渡された。





【接近禁止】

なぜだか接近禁止。普通なら文句言っていいレベル。
電話が掛ってきた。

「おぃしんちゃん。こいよ」
「ダメです怒られます」

「こいったら来い!」
「ダメってたらダメ!」

「じゃ私が行くから!」
「来なくていいから!」

二時間後、玄関でピンポン鬼押ししてる奴がいる。
ガチャ。と開けた瞬間にエルボ食らう。

ブラックな会社なのは最初に説明したが
先輩はどうやらリストラの対象になっているようで
このまま謹慎させて辞めさせちゃえ☆(ゝω・)vキャピ
な雰囲気が社内に充満していた。

「話聞け!」
「イヤ」

「じゃ抱け!」
「イヤ」

「なにがしたいんだ?」
「先輩こそ何がしたいんですか!」

小突かれる
小突き返す。

「いう事聞け!」
「ヤダ!」

「やろー若造!」
「うるせーババァ!」

また取っ組み合いの喧嘩する。
ゴロゴロとベッドの上でこのやろう、あのやろうと取っ組み合い。
股間をワザとらしく触られる。

「うっ」

喧嘩しながらも激しいキスをされる。貪るように唇が吸われる。
やぶれる位に乱暴に服を脱がす。

「はぁはぁ」
「はぁはぁ」
二人の呼吸が狂いもせず一緒に鼓動している。


「先輩…胸見せて」
「ぁぁ」
たっぷりと舌を這わすとびくんと跳ねあがる身体。

「しんちゃんのも見せて」
「だめですよ」
と言う前にはもう咥えてる。

69の形でお互いむざぼる。
飽きるとまた元に戻ってくる。
俺の胸に舌を這わす先輩
胸をもてあそぶ俺。
しごかれる。

膝を抑えて脚を開かせる。
「だめぇ」
そっと指を這わせばもうびしょびしょ
「我慢しないから」
ひらりと跨ろうとする。

騎乗位で入れようとする。
そのまま起き上がり座位に持っていく。

抱き合ったまま腰だけ動かす。

漏れる声。
「し、しんちゃんだめ!もうイクっ!」


「姉さんって言う?w」
「言ってw」
「名前で呼びたい」
「いいけど…」

座位で抱えたままキスして腰を強く自分へ押し付ける。
「○○!出すよ!」
「あっ…いや、だめぇ」
大きく上下させたら、思いっきり中出し。

ぐったりな先輩と勝ったどー!な俺
対照的な構図。
垂れてくる精液、びくんと脈打つ先輩の裸体。

かすれた先輩の声。
優しく語りかける俺。

「み、みず」
「じゃ、口移ししてあげます」

「は、はやく」
「先輩、ほら、吸って」

ちゅぅちゅぅ
「先輩おいしい?」
「うん、おいしい…」

次の週謹慎が一応解けた。
が結果は辞表提出という形で先輩に被さってきた。
さみしくなるのかなと不安を感じた冬の昼下がり。


>素晴らしい文だ
>俺がノーベル文学賞選考委員なら間違いなく君をノミネートしている


【辞表提出】

社内でおぅ!とかおはよーとかいろんな人と挨拶する先輩。
だが鞄には辞表を入れているのを俺は知っていた。

午後一番で荷物をまとめてる先輩の顔は朗らかで晴々していた。
近くに行くとまた胸でぎゅーっと抱きしめられる「( ゚д゚ )」

「あのさ」
「はい」

「まじで本番っていうのか?そういう行為はしてないからな!」
「…」

「ブヒブヒの親父の件は…私としんちゃんの内緒」
「はい…」

「他は絶対ない!」
「じゃあの下着は…」

「あれ?まぁ…いろいろあって…でも本番はしてない!」
「いいんですよもう、先輩辞めるんだし」

小突かれる。
小突く。


「しっかりしろよしんちゃん」
「先輩…いなくなる…」

「おい~泣くなよな」
「今までありがとうございました」

颯爽と先輩はオフィスから出て行った。
廊下まで追いかけたが俺はもう歩みを止めた。

エレベーターが一階を指していた。
もう先輩はいない。
再びエレベーターが上がってくる。
この階で止まる。扉があく。

「わすれもの(。・ω・)ノ゙」  と笑いながら出てきた。
「(*´∀`)」

「なんて顔してんだよ」
「だって…また会えた」


「しょーがねーなー」 うれしそうだった。
「うんしょうがないです」

「仕方ない飲みに行くか」
「はい!」

飲みに行った。
小突かれても反抗しなかった。
大好きだと判っている、惚れてるのに…もどかしい
そんな心を押し殺したクリスマス前のある夜。小さく雪が舞う日だった。


【退職】

先輩のいない会社なんて面白くもなんともなかった。
飲みに行っても、客先に出向いても空虚だった。
もうダメだと思っていた。

「おぃ今なにやってるんだ?」と電話が掛ってきた。
「なんとなく会社に居ます」

「そうか…家来るか?」
「はい」

「じゃ待ってるからな」
「はい」

なんか行くのが恥ずかしくて三時間くらいかかったのを覚えてる。
ガチャリとドアを開けた。


「いえ~い!」「やっほ~」軽めの飛び蹴り。それも玄関。
テーブルにはケーキとか酒とか並んでた。
俺の大好きなから揚げも並んでた。

「レモンかけてないからな」
「ふふふw」

夜更けまで飲んだ。
久しぶりに一緒に寝た。温かかった。おっぱいが…

辞表を書いた。



【脱線話。からあげ】

先輩の家で宅飲みをしている時。だいたいこんな感じ。

「おぃしんちゃん、から揚げだぞ」
「わーい」

「先輩作ったんですか?」
「そだよ」

「いただきま~す」
「あっレモンかけるから」

「いらないです」
「かける」

「いらないって言ってるでしょ!」
「かける!」

「自分の食べる分だけかけてくださいよ」
「全部にかける!」

「ダメですよ!レモンはダメです!」
「かける!」
ひたひたひた。


「てーめー!」
「うるせー」

「こんにゃろ!」
「あっやめろしんちゃん!」

「レモン…」
「キレんの早すぎなんだよ!しんちゃんはよ!」

あんたに言われたくないわ!
ひたひたにかけられたから揚げを見て絶望の極致。

「もういらないです!」
「そんな奴は食べなくていい!」

「そんな言い方ないでしょ先輩!」
「うるせーぞ」

「あっそうやって!またキレる、また殴る!」
「もう殴らないから!」

「じゃ謝ってください、レモンかけてごめんねって!」
「ヤダ」

「ヤダじゃないでしょう!」
「い・や・だ」


「もういい、もーういい、もう帰る!」
「帰れ!帰れ!小さい奴め!」

「ぐぬぬぬ!」
「はぁ?怒ったの?しんちゃん怒ったの?」

「うおーーーー!」
「あっバカ!いきなり飛びかかってくるな!」

「ぬぅーーーー!」
「あっ!やめろ何してんだ!おぃ!おぃ!だめ、あっ!そんないじるな…あっ…」

「ふんぬぬぬぬ!」
「だめ、だめだよしんちゃん…今日ダメ…赤ちゃん出来ちゃうから…おねがい」


………

「ふぅ…」
「おまえ!勝手に中に出すんじゃねぇよ!w」

「ふぅ…」
「子供出来たらどーすんだよ!」

「面倒見ます!」
「…そ、そか…な、な、ならいいよ…も、もう一回するか?w」

夜は更けてゆく。もう完全に惚れてたそんな会社を辞める二ヶ月前。



【退職つづき】

次の月会社を辞めた。
先輩を追いかけて行ったと言っても過言じゃない。
先輩は近所でバイトしていた。


「しんちゃん会社辞めて何してる」
「先輩…好きです」

「ん?だから、辞めて今何してるの」
「先輩…大好き」

「ん?…」
「…」

「私もしんちゃんの事大好きだよ」
「…」

「返事しろよw」
「はいw」



【それから】

二人でいろんな所へ遊びに行った。
貧乏だったけど楽しかった。
二人ともその後正社員で雇用されて
別々の職場だけど、一緒に暮らした。

「何処で飛び蹴り覚えたんです?」
「ん?独学かな」

「実家へは帰らないのですか?」
「あぁ~いずれな子供とかできてからなら…」

「そうですかぁ~」
「よし!しんちゃん!子作り練習しよう!」

「えっ?」
「ん?いやなのか?」

「イヤですよ!」
「固い事言うな、な?」


「したいんですか?」
「したい!」

「変態だなぁ先輩は」
「お、おまえ!」

小突かれる。小突き返す。
これが僕らのスタートの合図。

「姉さん!いくよ!姉さんの中で…うぅ」
「いいよ、きて!いっぱいきてぇ!」


【現在】

中出しOKなの~に結婚とかまだ考えてない…って言われて月日が流れて
もうおっさんになっちまった。先輩もおばちゃんになった。
でもまぁこれもアリかな?と思うんだ。
ちょっとおかしな先輩との話。おしまい。

(。・ω・)ノ゙ じゃぁの

みんなありがとう。
それではまた普通の名無しに戻ります。
ほんとありがとう。

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