浮気相手、あんまり追い詰めないほうがいいかも
みんな修羅場くぐってんなぁw
俺も経験者だがちょっとばかりスゴイぜ・・・なんせ殺されかけたんだから。
話の流れとしては単純で、よくあるパターンだ。
俺は彼女の浮気を知って彼女の部屋に殴りこみをかけた。
そこには彼女と裸でいちゃついてる浮気相手がいて、しかもそいつは妻子持ち。
土下座させて、写真を撮って、俺は彼女に別れるって宣言した。
まぁ、ここまではよくある話なんだけど
彼女が泣いてる横で、うつむいて正座してる浮気相手に話し掛ける俺。
俺「それじゃ携帯電話お借りしますねー」
浮気相手「なんでですか(ぼそぼそ)」
俺「連絡先が必要ですから。いろいろ話し合いしなきゃ、でしょ?」
浮気相手「そ、それは困ります。あの本当に困るんですけど」
俺「彼女に浮気された俺はもっと困ってます。あんたにも困って欲しいっすね」
その時はかなり頭にきてたから、さらっとこんなセリフが出た。
たぶん「どう言えば相手が嫌がるか」って事だけを考えてたんだと思う。
俺「あちこちに連絡して今後の対策を相談しないと(←対策とか相談とか、今考えると意味不明)」
浮気相手「それは駄目です。お願いします。困るんです」
俺「だから、俺はお前に困って欲しいんだって言ってるだろうがあああああ!」
なんだか泣いて謝るでもない浮気相手と耳障りな彼女の鳴き声に俺、ぶちきれた。
俺「とりあえず連絡先ひかえますねー」
叫んだらすっきりしたので、呆然としてる浮気相手を無視して、壁に吊るされてたスーツのポケットを探って携帯電話を見つけた。
電源が切れてたから入れようとしたんだけど、その瞬間。
「きゃああああああああ!」
鳥みたいな声と同時に俺は壁に思いっきり突き飛ばされた。
右手で携帯いじってたから頭から壁に突っ込んで目の前が揺れた。
足に力が入らなくなって、よろよろしながらぶっ倒れて何が起きたのか全然分からなくて、しばらく天井見上げてた。
そしたら急に目の前に浮気相手が出てきた。
真っ赤になって白目がなくなったみたいな目は、今でも時々夢に出る。
そいつ、俺の胸に尻降ろして両手で首締めてきた。
本当に怖かったわ。
両手を重ねて、親指と人差し指で喉の真ん中くらいを全力でぎゅううううって。
だんだん苦しくなるんじゃなくて、急に呼吸が止まる感じ。
吐く事も吸う事も出来なくて耳の奥がキーンて音がして、
ひょっとして俺死んだかも、って思った。
急に喉が楽になって、胸の重みも消えたんで俺はむせまくった。
よく分からなかったんだが、どうも彼女が浮気相手を突き飛ばしたみたいで
這いずりながら玄関先まで逃げて(アパートだった)石畳の上で必死に呼吸した。
革靴とかハイヒールとかに目が行って、最後に自分の股下から部屋の中を見たんだけど、浮気相手、俺のことを見てんのな。じっと。赤い目で。
慌てて立ち上がって、ドアを肩で押して、気が付いたら廊下に飛び出てた。
怖くて怖くて何も考えられなかったもの。
助けてくれ、って叫ぼうとしたんだけど声が出なくて。
そのままあちこちにぶつかりながらエレベーターで1階まで降りて、逃げたよ。
商店街を走ってタクシー捕まえて自分の家まで逃げた。
二日くらい家中のかぎ掛けて閉じこもってたよ。
浮気相手が追いかけて来るんじゃないかとか、ずっと考えてた。
包丁とか木刀とか武器を揃えて震えてたわ、恥ずかしながら。
浮気相手の飛び降りを知ったのが、それから更に二日後。
俺が逃げた後、廊下に出てきた浮気相手は、そのまま手摺りを乗り越えて飛び降りたらしかった。
そしてその一部始終を見ていた彼女。
彼女と警察が来て、初めて知ったんだけれども。
事情聴取されて、指紋とられて、解放されてから改めて彼女と会った。
彼女にもう一回「別れよう」って言う必要は全然無かったわ。
俺も彼女もとりあえず浮気相手の事を忘れたくて、逃げるみたいに引っ越した。
今は俺も全然関係無い場所に住んでるけど、まだ時々思い出す。
夜中とかに息苦しくなって起きたりもする。
浮気相手、あんまり追い詰めないほうがいいかもよ。
それでは。
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俺も経験者だがちょっとばかりスゴイぜ・・・なんせ殺されかけたんだから。
話の流れとしては単純で、よくあるパターンだ。
俺は彼女の浮気を知って彼女の部屋に殴りこみをかけた。
そこには彼女と裸でいちゃついてる浮気相手がいて、しかもそいつは妻子持ち。
土下座させて、写真を撮って、俺は彼女に別れるって宣言した。
まぁ、ここまではよくある話なんだけど
彼女が泣いてる横で、うつむいて正座してる浮気相手に話し掛ける俺。
俺「それじゃ携帯電話お借りしますねー」
浮気相手「なんでですか(ぼそぼそ)」
俺「連絡先が必要ですから。いろいろ話し合いしなきゃ、でしょ?」
浮気相手「そ、それは困ります。あの本当に困るんですけど」
俺「彼女に浮気された俺はもっと困ってます。あんたにも困って欲しいっすね」
その時はかなり頭にきてたから、さらっとこんなセリフが出た。
たぶん「どう言えば相手が嫌がるか」って事だけを考えてたんだと思う。
俺「あちこちに連絡して今後の対策を相談しないと(←対策とか相談とか、今考えると意味不明)」
浮気相手「それは駄目です。お願いします。困るんです」
俺「だから、俺はお前に困って欲しいんだって言ってるだろうがあああああ!」
なんだか泣いて謝るでもない浮気相手と耳障りな彼女の鳴き声に俺、ぶちきれた。
俺「とりあえず連絡先ひかえますねー」
叫んだらすっきりしたので、呆然としてる浮気相手を無視して、壁に吊るされてたスーツのポケットを探って携帯電話を見つけた。
電源が切れてたから入れようとしたんだけど、その瞬間。
「きゃああああああああ!」
鳥みたいな声と同時に俺は壁に思いっきり突き飛ばされた。
右手で携帯いじってたから頭から壁に突っ込んで目の前が揺れた。
足に力が入らなくなって、よろよろしながらぶっ倒れて何が起きたのか全然分からなくて、しばらく天井見上げてた。
そしたら急に目の前に浮気相手が出てきた。
真っ赤になって白目がなくなったみたいな目は、今でも時々夢に出る。
そいつ、俺の胸に尻降ろして両手で首締めてきた。
本当に怖かったわ。
両手を重ねて、親指と人差し指で喉の真ん中くらいを全力でぎゅううううって。
だんだん苦しくなるんじゃなくて、急に呼吸が止まる感じ。
吐く事も吸う事も出来なくて耳の奥がキーンて音がして、
ひょっとして俺死んだかも、って思った。
急に喉が楽になって、胸の重みも消えたんで俺はむせまくった。
よく分からなかったんだが、どうも彼女が浮気相手を突き飛ばしたみたいで
這いずりながら玄関先まで逃げて(アパートだった)石畳の上で必死に呼吸した。
革靴とかハイヒールとかに目が行って、最後に自分の股下から部屋の中を見たんだけど、浮気相手、俺のことを見てんのな。じっと。赤い目で。
慌てて立ち上がって、ドアを肩で押して、気が付いたら廊下に飛び出てた。
怖くて怖くて何も考えられなかったもの。
助けてくれ、って叫ぼうとしたんだけど声が出なくて。
そのままあちこちにぶつかりながらエレベーターで1階まで降りて、逃げたよ。
商店街を走ってタクシー捕まえて自分の家まで逃げた。
二日くらい家中のかぎ掛けて閉じこもってたよ。
浮気相手が追いかけて来るんじゃないかとか、ずっと考えてた。
包丁とか木刀とか武器を揃えて震えてたわ、恥ずかしながら。
浮気相手の飛び降りを知ったのが、それから更に二日後。
俺が逃げた後、廊下に出てきた浮気相手は、そのまま手摺りを乗り越えて飛び降りたらしかった。
そしてその一部始終を見ていた彼女。
彼女と警察が来て、初めて知ったんだけれども。
事情聴取されて、指紋とられて、解放されてから改めて彼女と会った。
彼女にもう一回「別れよう」って言う必要は全然無かったわ。
俺も彼女もとりあえず浮気相手の事を忘れたくて、逃げるみたいに引っ越した。
今は俺も全然関係無い場所に住んでるけど、まだ時々思い出す。
夜中とかに息苦しくなって起きたりもする。
浮気相手、あんまり追い詰めないほうがいいかもよ。
それでは。
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