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25歳の女の子を雇ったら… 2

それからも桜子は本当に仕事をがんばってくれた。
取引先からも気に入られ、食事に同席させたこともある。
そういう場での立ち居振る舞いも、本当に大したものだ。
でしゃばらず、取引相手をうまくおだて、周りへの気配りを忘れない。

また、あのルックスと性格に加え、仕事も正確・丁寧なんで、社内での人気もあり、信頼も急上昇。
メンドくさい仕事を頼んでも、一回も嫌なそぶりをされたことすらない。
それどころか、「社長に命令されるのが嬉しいんです!」と言い出す始末。
おれの話し相手、という重要な任務も見事にこなした。

おれは彼女の「社長、すごいです!」の一言が聞きたくて、本気で仕事をした。
きっと他の社員たちも大なり小なり、同じ気持ちがあっただろう。
そのおかげもあり、会社の業績は以前以上に良くなり、全員に特別ボーナスを支給した。
最初はおれの暇つぶしのために採用した。
でも、いつの間にか桜子は、会社にとってなくてはならない存在になっていた。


ところで、うちの社員に1人、20代のイケメンがいる。
さわやか・やさしそう・人畜無害が服を着て歩いているような男だ。
実際とてもいいやつで、ときどき飲みに連れてってる。
だが、そこで聞かされる話しは、彼の見た目とは全く違う。
やつは下半身に人格がないのだ。
とにかく見た目がいいし話しも面白いので、モテまくる。
合コンに行っては、そこで知り合った女をホテルに連れ込んで、ハメ撮りをしてる。
何回もそれを見せてもらった。
こんないい女が、初めて会った男とその日のうちにセックスするんだ、
それもハメ撮りまでさせるなんて、と本当に驚いたもんだ。






先日、そいつ(徹平)と2人で飲みに行ったときのこと。
徹「社長、桜子ちゃんカワイイっすよね。」
俺「そうだな。」
徹「おっぱいもデカいですよね。おれ、やっちゃっていいですか?」
俺「同じ職場の女の子と遊びでそんなことをするのは、やめろよ」

徹「無理やりじゃないですよ。桜子ちゃんが望めば問題ないでしょ?」
俺「そりゃそうだが。お前、あの子のこと好きなのか?」
徹「あはは。やってから考えますよ。社長は好きなんですか?そうなら我慢しますけど?」
俺「恋愛感情なんてない。いい子だとは思うけどな」
徹「じゃあ、好きにしていいんですね?」
俺「おれが決めることじゃないだろ。ただし、無理やりはやめろよ。会社にとって大切な子だし、  人間として気に入ってるから。それに、いくらお前でも、あの子は無理だろ?」
徹「女なんてみんな同じですよ。社長は女に夢を見すぎなんですって。まあ、見ててください」

ちなみに、彼女との会話の中で、彼女には男がいることは判明している。
そのことを徹平に伝えたが、「そりゃそうでしょ。それがなにか?」って感じだった。
おれは、桜子みたいな堅くて良い子で彼氏持ちの子が、そんな誘いに乗るわけないと思った。
やれるもんならやってみろ。そんな気持ちだった。


おれは、テレビを全く見ないんで、最近の芸人とか芸能人のことって、全然わからん。
なんで、彼女のイメージを。
まず、顔面のパーツパーツはわりとハッキリしてる。キリっとしてるかな。
でも、初対面の時から、きつい雰囲気は全然なかったな。
髪は肩にかかるくらい。ちなみに、色は黒。
全く染めてないらしいけど、今時珍しい。
目は大きめで黒目勝ち。ここだけちょっと子供っぽい。
本人は一番嫌いなパーツらしいが、おれはかわいいと思う。
化粧や服・アクセサリーは、ゴテゴテしたものを嫌う傾向がある。
全体的にさっぱりしてる。
そんな感じで、体はほっそりしてて、おっぱいだけデカい美人をイメージしてもらえればと。
わかりにくくてスマン。
ちなみに桜子って名前は、個人的な思い入れからであり、特に意味はない。
男は、小池徹平っぽいんで徹平にさせてもらった。
芸人じゃなくてごめんね。


数日後。ある金曜日の昼に現場の徹平からおれの携帯にメールが。
今夜、桜子と2人で飲みに行くことになってるらしい。

うそだろ。いつの間に。目の前にいる桜子の態度は、いつもと全く変わらない。
まあ、飲みに行くぐらいどうってことないし、桜子はそんなことをおれに報告する義務もない。
でも、桜子には彼氏がいるだろ?何で断らない?おまけに徹平は同じ会社の人間だろ?

おれに「徹平さんに誘われてるんです」の一言ぐらいあってもよくないか?
なんかガッカリしたのは事実。
でも、徹平が言うように、女なんてみんな同じなのか?おれが夢を見すぎなのか?
てか、飲みに行くだけだろ?おれの考えすぎなのかも。

確認のために、徹平にメール。
俺「今日は飲みに行くだけか?」
徹「そんなわけないじゃないですか」
そうだわな。

桜子の帰社時間が近づいてきたときに、彼女が「残業してもいいですか?」と言ってきた。
作りかけの資料が完成しないまま土日を迎えるのは、なんだか気分が悪い。
できれば今日中に終らせたい、と。(ウチの会社は、土日完全休業)
ちなみに、その資料は仕事的にたいした意味はなく、おまけに急なものでもなんでもない。
おれは残業をさせるのが嫌いなんで、いつもだったら即効で却下する。

でも、おれはかなり迷った。
やっぱり本当は行きたくないんじゃないか。でも性格上、断りきれなかったんだ。
徹平の誘いを断る口実がほしい。そのためにおれに残業の許可を求めてるんだ。
そう思いたい。

しかし、と思う。
おれは徹平が今日やろうとしてることを知っている。
徹平は、ちゃんと事前におれに報告し、許可(?)を得てる。
おれがダメだって言えば、やらないとまで言った。でもおれはダメだと言わなかった。
そんな徹平のジャマをしていいのか?
もし彼女にその気がないなら、さすがに酒より先のことは断るだろ?
桜子も徹平も大人だ。俺が口出しすることじゃないよな。

おれから「今日は徹平と飲みに行くんじゃないの?」って聞いちゃえばいいような気もする。
でも、そのときのおれは、なんとなくそれが嫌だった。
徹平に悪い気がしたし、桜子がどんな決断をするのか見てみたいって気もあったと思う。

そこでおれは考えた。
今から桜子に「なんか帰りたくない理由があるの?よかったら相談にのるよ?」と聞こう。


もし彼女が正直に話せば、徹平には悪いが、部下から助けを求められた社長として、助けないわけにはいかない。
彼女から徹平に断りの電話を入れさせよう。
おれが電話してもいい。
でも、もし正直に話さなければ、いつも通り、そんな仕事のために残業の許可は出さない。

おれは聞いた。
彼女は少し迷っていたように見えた。
頼む。正直に言ってくれ。
で、彼女の答えは、
「別に何かあるわけじゃないんですけど、ただ仕事が残ってるのが嫌なんです」
だった。

残念ながら、残業の申請は却下だ。彼女も粘らなかった。
「そうですよね。無理言ってすみませんでした。じゃ、帰ります」
とだけ言って更衣室で着替えて、定時の6時で会社を出て行った。

おれは徹平にメール。
俺「今、桜子は仕事終わったぞ」
徹「ありがとうございます!今日は朝までハメまくりますよ」
俺「彼女とセックスすることまで約束してるわけじゃないだろ?」
徹「当たり前じゃないですかw でも絶対やります!」

絶対無理やりやるなよ、ということだけ再度念押しして、通信終了。
おれ、何か必死だったな。

その日は他の社員はみんな直帰予定なんで、もう誰も事務所に来ない。
おれは何となく一人で事務所に残って、どうでもいい仕事をだらだらやってた。
で、9時ぐらいかな。徹平からメールが来た。
「今、桜子と飲んでます。マジかわいいっす!
うまいこと飲ませてるんで、いい感じに酔っぱらい始めました。また、報告します!」

おいおい、酔わせてんのかよ。まあ、当たり前か。

約1時間後。徹平からメール。
「彼氏とうまくいってないみたいです。彼氏は同じ大学出身の1年上。
上場企業で働いてたけど激務に耐えきれず、半年で退職。
今は資格取るために学校行ってるらしいですが、ちゃんと通ってる様子はないみたいです。」
「人生の負け組のくせにプライドだけは無駄に高いみたいで、桜子ちゃんの給料や仕事環境に嫉妬して、そのことで彼女をいじめるらしいです。」

そうだったんだ。かわいそうに。そんな男、さっさと捨てちゃえばいいのに。
それができないのが、桜子なんだろうな。

さらに約1時間後。徹平からメール。
「おれが勧めたものをなんでもグビグビ飲んでます。
かなり彼氏のことでつらい思いをしてたみたいなんで、やさしくしたら泣いちゃいましたw」
「あんまりかわいいんで、チューして、服の上からチチもみました。桜子、笑ってますよ」

なにっ!キスされておっぱい揉まれて笑ってるだと?
もしかして、ホントにやられちゃうのか?ってか、もう間違いないだろ。
でも、酔わせてやるってのは…。
いちおう、それは反則じゃないかというメールを送るが返信はない。

しばらくした後で、メールが来た。
「今おれの部屋です。確かにシラフではないですけど、それなりにちゃんと受け答えしてますよ。
ここに来る時も、『桜子ちゃんとやりたい』って言ったら、いいよって言ってましたし。」
「じゃ自分、週末まで音信不通になりますね!では!」

あーあ、ついにやられちゃうんだ。でも、桜子が望んだことだからな。
それに、よく考えてみればたかがセックスだもんな。
おれはブサメンなんで、経験人数なんてほんの数人だけど、桜子ぐらいの子なら、昔からたくさんの男に言い寄られてただろうし、何人もの男とやってて当たり前。
そう考えたら、気が楽になった。
まあ、せいぜい2人で楽しんでくれ。



明けて月曜日。毎週月曜日の朝は全社員が事務所に集合。簡単な会議をする。
桜子も徹平もいつも通り参加。なんだけど、二人でアイコンタクトをしたりして、雰囲気が違う。

で、各自が現場へ散っていき、事務所におれと桜子の2人が残された。
桜子はいつもよりも上機嫌にみえる。
そのことを指摘しても、「えー、いつもと同じですよー」と言って、はぐらかされた。

この日、定時になって桜子が帰った後、徹平が事務所に戻ってきた。
どうなってるのかを聞くと、徹平は語り始めた。
あの日、やっぱり桜子と何発もやりまくったそうだ。
桜子のおっぱいはデカいだけでなく、形も色もきれいで、
徹平が見た中でもトップレベルの美巨乳だったらしい。
また、マンコも相当気持ちよかったとのこと。


金曜の深夜は、桜子は酔っぱらってヘロヘロだったらしいが、土曜の朝ぐらいからは、酒が入ってない状態でやりまくったらしい。
ちなみに、彼女は彼氏がけっこう暴力的なセックスをするらしく、セックスに対して恐怖感があったらしい。
しかし、そこは徹平。自分が気持ちよくなるだけでなく、彼女を何回も逝かせたらしい。

それで、桜子は徹平にメロメロになった。
しかし、桜子としては彼氏を捨てることができない。
その日の夜に桜子は、彼氏と会うことになっていた。
徹平は桜子の彼氏と別れたいという気持ちを確認したうえで、彼氏に話をつけに行ったそうだ。
徹平は一緒に行こうといったが、桜子が怖がったので、徹平一人で行ったらしい。
そして話し合いは成功し、晴れて桜子は彼氏と別れて、徹平と付き合うことになったそうだ。


どうやって話をつけたのかは、あえて質問してない。
とりあえず言えるのは、
・徹平はその軽そうな外見とは裏腹に、空手だか何かの有段者だということ。
・それから、けっこうな金持ちであること。
・そして、彼氏の桜子への暴力行為を知っていること。
そんなところだ。
そのどれかか、あるいはいくつかを使って別れることを納得させたんだろう。

まあ、何にしても、おれとしては大事な部下の2人がくっついてくれたのは嬉しいことだった。
徹平は、これからは彼女と付き合うことをきっかけに真人間になろうと決めたんだろう。
おれと同じように。

そのことを徹平に話したら、きょとんとした後で大爆笑し始めた。
「何言ってるんですか社長。勘弁してくださいよ。おれにとって女なんてみんな同じですよ。
確かに桜子はすっげー美人だし、スタイルも最高です。見た目は最高ですよ。


でも、精神的にガキなんですよね。
自分の恋愛の後始末ぐらい、自分でしろって言いたいです。
そんなことまで他人に頼って、恥ずかしくないんかって思いますよ」

そう言われてみれば、そうかもしれんが。じゃあ、なんで彼女と付き合うことになったんだ?

「ホントはそんなつもりは全然なかったんですけどね。
ただ、遊びでヤラれたってことになると、あいつの性格上、会社を辞めかねないんで。
彼女に辞められたら、社長は困るでしょ?おれも困るし、みんなも困ります。
桜子が仕事ができるのは事実ですから」

「だから付き合うことにして、数か月程度は桜子で遊びますよ。」
「そんな中で、おれを自然に好きじゃなくなるようにもっていって、
彼女の方から別れ話を出させるように仕向けます。
で、別れた後はいいお友達として、これからもこの会社でやっていけるようにしていきます」


「だいたい、桜子は、世の中の男のことを知らなすぎるんですよ。
いくら同じ会社とはいえ、おれみたいなあんまりよく知らない男と2人で飲みに行って、あんなに無茶飲みするなんて。下手したら輪姦されますよ。」
「だから、この数か月で彼女のために教育してあげますよ。
まあ、自分のやってることを正当化してるだけですけどねw」

なんて恐ろしいやつ。
人として大問題な気がするが、それはおれの器が小さいだけのかもしれない。
実際、徹平の言うとおりになれば、彼女は今後、悪い男には引っかからなくなり、大きな痛手を被ることはないかもしれない。
徹平は、桜子とハメまくれて幸せだろう。
おれは、桜子・徹平という優秀な部下を2人とも失わずにすむ。
これぞ、大団円というものかも。
でも、そんなにうまくいくのか?

俺「女に関してはおれはお前の足元にも及ばないんでよくわからんが、
 そんなふうににうまく別れられるもんなのか?」
徹「任せといてください。あんなガキ、どうとでも操作できますから。」
 「それにしても社長。桜子はほんとにいい体してますよ。
 マジで最高だし、恥ずかしがっても、お願いすれば何でも言うこと聞きますからね」
といって、1枚のDVDを取り出す。

「これは金曜日の夜に、あの子がベロベロに酔っぱらってる時にやった時と、それから日曜の夜にやった時のやつです。」
「日曜の夜にやった方は、完全にシラフですよ。
それなのに、付き合って1日しかたってない男にハメ撮りさせるなんて。
ほんとにバカですよねw」

「それは差し上げますよ。けっこう自信作なんで、是非見てくださいね!」


マジかよ。このDVDの中に、あの桜子がヤリまくってる映像が入ってるってのか。
信じられん。ありえんだろ。でもすごく見たい。
徹平を送り出した後、おれも超大急ぎで帰宅。
晩メシも食わずにパソコン前へ直行。DVDをトレイに放り込む。
心臓がバクバク。

映像が始まった。

<続く>

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