タックル姫 5
(代名戦争)
はじめに。
なんか米欄とか見ると、トモのファンがいるみたいなので、ちょっとだけ。
トモはアダ名。本名は全然違う。きっと「ともこ」とか「ともみ」だと、みんな思ってると思う。
トモと初めて会った時は、彼女は小6で、普通に同級生からずっと、トモって呼ばれてた。オレもそう思ってた。
一人一人の名前を覚えるため、担任の先生から名簿のコピーをもらう。もちろん、フリ仮名をつけてもらう。
いつも「トモ」って呼ばれてる女の子が、全然違う名前だということに気づく。
「先生、何で彼女はトモって呼ばれてんすか?」
「さすが、気づきましたか」
5年生の時、重度の障害者の子を体験学習の一環としてクラスで受け入れ、トモが一生懸命、身の回りのこととか世話したそうだ。その障害者の子が、トモのことをトモ=友として呼んでたらしい。それがクラスメイトに浸透してトモになった。普段はオレとか地元の同級生以外、トモのことをトモっとは呼ばない。本名は「さやか」です。
身長150ぐらい。体重40キロないと思う。透けるような白い肌。
栗毛のショートカット。身体は発展途上。でも、最近はけっこう胸も大きくなった。腰回りもギュッて細くなったし、お尻もふくよかな感じになってる。
ショートカットって言いましたが、今は伸ばしていて、やっと肩にかかるぐらいになった。
先日、スポーツ新聞で足立梨花さんって娘を見ましたが、トモけっこう似ている。もっと目をするどくした感じ。体型は、トモに近いと思う。新聞を見せながら、似てるくない?って聞いたら「全然似てない!」逆にキレられた。
本人はあくまでガッキー似。ホント、自分の好きな人で置き換えてイイと思います。
やります。続編です。
九月。2学期が始まり夏休みをとったツケがまわってきたのか、バカみたいに忙しくなった。学校の行事も多かったし、それ以外でも、予想してなかった大きな仕事が舞い込んできて、ありがたい事だが、頭がおかしくなりそうだった。
母親も体調が万全ではなく、時々病院に検診に連れていかなくてはならなかった。
自分のことは全て後回し。慌ただしく動き回っていて、トモのことを考えてる余裕もなかった。土日も仕事でつぶれ、深夜に酔いつぶれて眠るだけの毎日。
トモとの夏休みの出来事が、遠い昔のように思える。
寄り添っていたトモの肌の感触。毎日交わしたバカな会話。
思い出すと、やっぱり淋しく感じてしまう。
トモのことを思い出してオナニーしてみようと思ったが、勃たないのは相変わらずだった。
それでも、初めのうちは電話とかしてた。
「もしもし、オレさん」
「トモか。かけ直す」
「もしもし、トモ」
「何してました?」
「まだ、仕事だ」
「お忙しいようですね」
「ああ、最悪だ」
「何か、お手伝いでもしましょうか?」
「オレのことはいいから、勉強しなさい」
「淋しいです…」
「オレもだ…」
「今度また、デートでもしましょうか?お父さん」
「暇がないんだよ」
「……」
いつもこんな感じ。トモと実際に会って話ぐらいしたかったんだが、そんな状況ではなかった。トモからメールは良く来る。新しいバイトのことや塾のこと。たわいもない内容だ。以前同様返信はしない。
トモに仕事のグチを言ってもしょうがない。ホント、トモに話せることなんて何もない。
特に大きな仕事を抱えたこの一週間は、かなり追い詰められた。
毎日2時間程度しか寝られず、学校の行事も連発で、かなり参ってた。
焦り過ぎて車で事故しかけた。トモもそんなタイミングの悪い時に、よく電話してくる。
「あのっ!オレさんっ」
「トモか、悪いけど切るぞ」ブチッ。
こんなことが何回も続いた。
やっと、片付いたと思っても、次の仕事が待っている。元来、オレは社交的な方ではなく、人との絡みが嫌いでコツコツ一人で仕事をしている方が好きな性分で、大きな仕事とかで必要以上に多くの人と関わると、ついついストレスを感じてしまう。
次第に夏休み前のオレに戻りつつあった。お客さんの前では愛想笑い。
仕事中はひどくイライラしていて、神経質になりながら常に焦燥感にさいなまされている。いつも心に余裕がなく、体も疲れを感じている。
限界を感じて、何とか日曜に休みをとることにする。前日の夜から飲んだくれて、昼ごろまで寝ている始末。起きても飯は食べず、また酒をあおる。完全にふさぎ込み、外にすら出たくない。テレビの音すらわずらわしい。ずっと独りでベッドにこもったまま、酒を飲み続けている。そうやって、自分をごまかしている。
トモからメールが来る。
「天気イイですね。どこか行きませんか?それともお仕事でしょうか?」
「返事くださいね」
うるせーー!
もう、酔っぱらってるからムリだ。カーテンも閉めっぱなしだから天気なんてカンケーねーよ。
シカト。
ハァ…。オレって最低だ。
まだ昼過ぎなのに、もう明日からの仕事のことで憂鬱になってる。
トモどころではない。
再び酔いが回ってきた。いつの間には、眠りこけてた。
ケータイの着信音で目が覚める。トモの番号だった。シカト。
何回かかかってきたが、今のオレはろれつがまわらないし、酔ってるとこをトモに知られたくはない。
トモ、もういいよ。こんなオッサンと絡んでても、ろくな未来はない。
デートした時、トモに褒められた事を思い出す。
オレは、トモが思っている人間じゃない。今のオレが本当のオレだ。
年が違いすぎるし、忙しい割には収入はたいしたことない。
機械のローンはまだ残ってるし、貯えもほとんどない。
こんな風にウツ気味だし、キレ痔だし、加齢臭はするし、定期検診なんてしたことないから、どんな病気もってるか分からないし。
第一、トモに対してインポだし。
とっくに終わってるよ。オレは。
なんか、死にたくなってきた。
翌日からも目まぐるしい日々。結局、トモには返信も電話もしなかった。
可哀想なことをしたと思ってる。それでも、仕事がある程度片付いたら、電話してやろうとは思ってた。それなのに、なかなか気がのらず、面倒くさがって結局かけることはなかった。
土日に半日ぐらい時間がとれると、相変わらず飲んだくれて、休んだ気になってた。
その後、トモから電話はなかったが、メールは入っていた。
全部同じ文面だった。
「淋しいです。会いたいです」
庭にいる母親が、奇妙なことをオレに言った。土日になると、若い女の子が庭を見にくるらしい。母親に話しかけることもなく、庭の周りをひと回りして帰っていく。毎週来るみたいだ。すぐにトモだと分かった。
先日も、客の予定に合わせて遅い時間に打ち合わせをした。
その帰りに、車でトモが通っている塾の前を通りかかった。
偶然、トモが塾から出てきた。トモの隣にはお母さんらしき人がいた。
そして、塾の前に停めてあった車に二人が乗り込む。
遅くなったら、迎えに行くなんてトモに平気で嘘をついている。
忙しさを理由に、トモのことを裏切っている。
自分のことで頭がいっぱいで、トモのことを傷つけてることに目をつぶっている。
クソッタレ!最低だ。
気づくとオレ、泣いていた。
どうしても涙が止まらなかった。
いい年こいたオッサンが、泣きながら車を運転してる。
素晴らしく間抜けな光景。
いずれにしても、トモとは近いうちちゃんと会って話をしないといけない。
こうして九月が終わった。
続けてイイですかね。
---
(絶頂作戦)
前作で、みんなに怒られた。
たしかに、一本を二本にしてごまかそうとしてた。
ゴメンです。反省です。続きです。飛ばします!
十月に入り、大きな仕事も片付いた。忙しいことには変わりはないが、少しだけ気持ちに余裕が出てきた。母親が、玄関のフェンスが壊れていると言う。「ああ、次の日曜にでも直しに行くよ」ついでに、高い木の剪定も頼まれた。
日曜の朝。快晴。まだまだ暑い。久しぶりに庭に来た。今思うとあの荒れた庭がずいぶんキレイになったと感じる。懐かしさすら覚える。
さっそく、フェンスの修理を始める。おそらくトモはここに来る。
オレの勝手な予定では、午前中のうちに作業を終わらせる。仮に午後にズレても早めに終わらせる。昼飯を食べ終える頃にトモが登場。
そこで二人で話す。つらい話になるが仕方が無い。もし、来なかったら、電話する。そのためにも、早く作業を終える必要がある。
「オレさん、デートしよ」トモだ!もう来たのかよ。
「おう、トモか」
「忙しかったの?ずっと連絡くれないからさ」
トモ、前に買ってやった洋服を着ている。Tシャツはなく、キャミソールに見せブラ。さすがに秋だもんでその上からGジャン。ミニスカート。
黒いニーハイのタイツ。それに合わせたブーツ。薄く化粧なんかしていやがる。でも、全然イケてる。
「ああ、」早すぎるって!
「何してんの?」
「フェンスの修理」
「デートしよ」
「今は手が離せない」
「手伝おっか?」
「キレイな服を汚したくない」
「じゃあ、着替えてくる」
「いいって。これが終わるまで、かまってられないんだよ」
「じゃあさ、オレさんの仕事終わるまで、ここで見てる」
「気持ち悪い奴だなー。夕方来いよ。夕方!」
「イヤ」
「オレもトモに話があるから、それまで家に帰って勉強でもしてろ」
「せっかく、キレイにしてきたのに」
「じゃあ、誰かとデートでもしてこい」
「…何でそういうことを言うんですか?」
無視。オレ、トモを見ないで手を動かす。
「冷たくなりましたね」
「……」
「嫌われましたか?」
「……」
「ヤリ逃げですか?」
「そんなんじゃない」
「そういう風にしか見えませんよ」トモの声がだんだん大きくなる。
「だから、後でちゃんと話そう」
「今、話してください!」涙声だ。
「ムリ言うな」
「つらかったんだから……。ずっと独りで淋しかったんだからー!」
トモ、泣き出す。
「いいかげんにしろ!オレたちは親子ほど年が離れてるんだぞ。オレみたいなオッサンと、もう関わり合うな。忙しくても作ろうと思えば、トモと会う時間ぐらいどうにでもなったのに酒ばっか飲んでた。トモと約束したのに塾に迎えに行くことさえしなかった。オレみたいな、ろくでなしはトモの将来に何のメリットもない」
「メリットってー、そんなつもりで一緒にいたんじゃないのにーー!」
「泣くな、今は良くてもきっと後悔する。もっと自分を大切にしろ」
「次するときー、もっと気持ちよくなるって言ったのにーー!」絶叫。
「バカ、大声で言う言葉か!」
隣の畑で農作業をしてたバアサンが、心配して寄ってくる。
「アレーッ、オレさん、トモちゃん泣かしちゃダメだよー」
「スミマセン、大騒ぎして。すぐに家に帰らせますから」
「もー、イヤ。大…嫌い…です!ワァーーーー!!!」
トモは泣き叫びながら、ログハウスの中に消えていった。
そっちかよ。
オレはかまわず作業を続けた。トモのことは放っておいた。
昼飯でも一緒に食べれながら、話するしかないと思った。昨夜、考えてたことを頭の中でくり返す。インポのことも言うしかないだろう。
気が重いが仕方が無い。
11時を過ぎた頃には、大体の作業も終わった。車に乗り、街に出て、コンビニでおにぎりを買う。もちろんトモの分も。
機嫌直しにケーキとアイスもついでに購入。トモの好きなやつ。
庭に帰り、ログハウスの中に入った。トモがいない。帰ったか…。
テーブルの上には、トモのGジャンとバックが置いてある。
ん?トモどこだ。ふと見回したら、居間の隅っこで壁に向かって膝に顔をあてて体育座りのトモがいた。何やってんの?
「トモ、おにぎり買ってきたぞ」
返事がない。
「ト~モちゃん、君の好きなケーキとアイスもある」
微動だにしない。
「ト~モちゃん、遊びましょ!」
ピクリともしない。
「勝手にしろ」
オレはシャワーを浴びにいった。着替えて居間に戻っても、トモは同じ態勢でいた。
「トモ、飯にしようぜ」
静寂。なんか場違いな空気が部屋中に漂ってる。
トモの背中から、それを感じる。
「トモ…?」
トモが小声で何か言っている。
「何っすか?」
「????????」
「何言ってるか分かんないぞ」
「そんなものにごまかされないから」トモが言う。
「飯食ってから話そうや。アイス冷蔵庫に入れとくぞ」
「絶対に、ごまかされないから」
「ハイハイ」
トモ、突然立ち上がる。涙目。唇を思いっきり噛んでる。肩がプルプル震えている。拳を握りしめている。トモが怒り狂ってる。
何だコイツ?やんのか。
「トモ、落ち着けよ」トモに近づく。
「来るなーーー!!バカーーーー!!!」トモ。
「大声出すなーーー!!ボケーーーー!!!」オレ。
「初めて、本気で好きになったのにーーー!!!」
「大声出すなって…」
「オレさんのこと……、本気で好きになったのにーーーーー!!!」
「……」
「あきらめませんから…、絶対なあきらめませんから!!!」
「ワァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
トモが叫び声を上げて走り出し、突っ込んでくる。
クソッ!来やがった!!!
タックルーーーー!!!!
<続く>
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「先生、何で彼女はトモって呼ばれてんすか?」
「さすが、気づきましたか」
5年生の時、重度の障害者の子を体験学習の一環としてクラスで受け入れ、トモが一生懸命、身の回りのこととか世話したそうだ。その障害者の子が、トモのことをトモ=友として呼んでたらしい。それがクラスメイトに浸透してトモになった。普段はオレとか地元の同級生以外、トモのことをトモっとは呼ばない。本名は「さやか」です。
身長150ぐらい。体重40キロないと思う。透けるような白い肌。
栗毛のショートカット。身体は発展途上。でも、最近はけっこう胸も大きくなった。腰回りもギュッて細くなったし、お尻もふくよかな感じになってる。
ショートカットって言いましたが、今は伸ばしていて、やっと肩にかかるぐらいになった。
先日、スポーツ新聞で足立梨花さんって娘を見ましたが、トモけっこう似ている。もっと目をするどくした感じ。体型は、トモに近いと思う。新聞を見せながら、似てるくない?って聞いたら「全然似てない!」逆にキレられた。
本人はあくまでガッキー似。ホント、自分の好きな人で置き換えてイイと思います。
やります。続編です。
九月。2学期が始まり夏休みをとったツケがまわってきたのか、バカみたいに忙しくなった。学校の行事も多かったし、それ以外でも、予想してなかった大きな仕事が舞い込んできて、ありがたい事だが、頭がおかしくなりそうだった。
母親も体調が万全ではなく、時々病院に検診に連れていかなくてはならなかった。
自分のことは全て後回し。慌ただしく動き回っていて、トモのことを考えてる余裕もなかった。土日も仕事でつぶれ、深夜に酔いつぶれて眠るだけの毎日。
トモとの夏休みの出来事が、遠い昔のように思える。
寄り添っていたトモの肌の感触。毎日交わしたバカな会話。
思い出すと、やっぱり淋しく感じてしまう。
トモのことを思い出してオナニーしてみようと思ったが、勃たないのは相変わらずだった。
それでも、初めのうちは電話とかしてた。
「もしもし、オレさん」
「トモか。かけ直す」
「もしもし、トモ」
「何してました?」
「まだ、仕事だ」
「お忙しいようですね」
「ああ、最悪だ」
「何か、お手伝いでもしましょうか?」
「オレのことはいいから、勉強しなさい」
「淋しいです…」
「オレもだ…」
「今度また、デートでもしましょうか?お父さん」
「暇がないんだよ」
「……」
いつもこんな感じ。トモと実際に会って話ぐらいしたかったんだが、そんな状況ではなかった。トモからメールは良く来る。新しいバイトのことや塾のこと。たわいもない内容だ。以前同様返信はしない。
トモに仕事のグチを言ってもしょうがない。ホント、トモに話せることなんて何もない。
特に大きな仕事を抱えたこの一週間は、かなり追い詰められた。
毎日2時間程度しか寝られず、学校の行事も連発で、かなり参ってた。
焦り過ぎて車で事故しかけた。トモもそんなタイミングの悪い時に、よく電話してくる。
「あのっ!オレさんっ」
「トモか、悪いけど切るぞ」ブチッ。
こんなことが何回も続いた。
やっと、片付いたと思っても、次の仕事が待っている。元来、オレは社交的な方ではなく、人との絡みが嫌いでコツコツ一人で仕事をしている方が好きな性分で、大きな仕事とかで必要以上に多くの人と関わると、ついついストレスを感じてしまう。
次第に夏休み前のオレに戻りつつあった。お客さんの前では愛想笑い。
仕事中はひどくイライラしていて、神経質になりながら常に焦燥感にさいなまされている。いつも心に余裕がなく、体も疲れを感じている。
限界を感じて、何とか日曜に休みをとることにする。前日の夜から飲んだくれて、昼ごろまで寝ている始末。起きても飯は食べず、また酒をあおる。完全にふさぎ込み、外にすら出たくない。テレビの音すらわずらわしい。ずっと独りでベッドにこもったまま、酒を飲み続けている。そうやって、自分をごまかしている。
トモからメールが来る。
「天気イイですね。どこか行きませんか?それともお仕事でしょうか?」
「返事くださいね」
うるせーー!
もう、酔っぱらってるからムリだ。カーテンも閉めっぱなしだから天気なんてカンケーねーよ。
シカト。
ハァ…。オレって最低だ。
まだ昼過ぎなのに、もう明日からの仕事のことで憂鬱になってる。
トモどころではない。
再び酔いが回ってきた。いつの間には、眠りこけてた。
ケータイの着信音で目が覚める。トモの番号だった。シカト。
何回かかかってきたが、今のオレはろれつがまわらないし、酔ってるとこをトモに知られたくはない。
トモ、もういいよ。こんなオッサンと絡んでても、ろくな未来はない。
デートした時、トモに褒められた事を思い出す。
オレは、トモが思っている人間じゃない。今のオレが本当のオレだ。
年が違いすぎるし、忙しい割には収入はたいしたことない。
機械のローンはまだ残ってるし、貯えもほとんどない。
こんな風にウツ気味だし、キレ痔だし、加齢臭はするし、定期検診なんてしたことないから、どんな病気もってるか分からないし。
第一、トモに対してインポだし。
とっくに終わってるよ。オレは。
なんか、死にたくなってきた。
翌日からも目まぐるしい日々。結局、トモには返信も電話もしなかった。
可哀想なことをしたと思ってる。それでも、仕事がある程度片付いたら、電話してやろうとは思ってた。それなのに、なかなか気がのらず、面倒くさがって結局かけることはなかった。
土日に半日ぐらい時間がとれると、相変わらず飲んだくれて、休んだ気になってた。
その後、トモから電話はなかったが、メールは入っていた。
全部同じ文面だった。
「淋しいです。会いたいです」
庭にいる母親が、奇妙なことをオレに言った。土日になると、若い女の子が庭を見にくるらしい。母親に話しかけることもなく、庭の周りをひと回りして帰っていく。毎週来るみたいだ。すぐにトモだと分かった。
先日も、客の予定に合わせて遅い時間に打ち合わせをした。
その帰りに、車でトモが通っている塾の前を通りかかった。
偶然、トモが塾から出てきた。トモの隣にはお母さんらしき人がいた。
そして、塾の前に停めてあった車に二人が乗り込む。
遅くなったら、迎えに行くなんてトモに平気で嘘をついている。
忙しさを理由に、トモのことを裏切っている。
自分のことで頭がいっぱいで、トモのことを傷つけてることに目をつぶっている。
クソッタレ!最低だ。
気づくとオレ、泣いていた。
どうしても涙が止まらなかった。
いい年こいたオッサンが、泣きながら車を運転してる。
素晴らしく間抜けな光景。
いずれにしても、トモとは近いうちちゃんと会って話をしないといけない。
こうして九月が終わった。
続けてイイですかね。
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(絶頂作戦)
前作で、みんなに怒られた。
たしかに、一本を二本にしてごまかそうとしてた。
ゴメンです。反省です。続きです。飛ばします!
十月に入り、大きな仕事も片付いた。忙しいことには変わりはないが、少しだけ気持ちに余裕が出てきた。母親が、玄関のフェンスが壊れていると言う。「ああ、次の日曜にでも直しに行くよ」ついでに、高い木の剪定も頼まれた。
日曜の朝。快晴。まだまだ暑い。久しぶりに庭に来た。今思うとあの荒れた庭がずいぶんキレイになったと感じる。懐かしさすら覚える。
さっそく、フェンスの修理を始める。おそらくトモはここに来る。
オレの勝手な予定では、午前中のうちに作業を終わらせる。仮に午後にズレても早めに終わらせる。昼飯を食べ終える頃にトモが登場。
そこで二人で話す。つらい話になるが仕方が無い。もし、来なかったら、電話する。そのためにも、早く作業を終える必要がある。
「オレさん、デートしよ」トモだ!もう来たのかよ。
「おう、トモか」
「忙しかったの?ずっと連絡くれないからさ」
トモ、前に買ってやった洋服を着ている。Tシャツはなく、キャミソールに見せブラ。さすがに秋だもんでその上からGジャン。ミニスカート。
黒いニーハイのタイツ。それに合わせたブーツ。薄く化粧なんかしていやがる。でも、全然イケてる。
「ああ、」早すぎるって!
「何してんの?」
「フェンスの修理」
「デートしよ」
「今は手が離せない」
「手伝おっか?」
「キレイな服を汚したくない」
「じゃあ、着替えてくる」
「いいって。これが終わるまで、かまってられないんだよ」
「じゃあさ、オレさんの仕事終わるまで、ここで見てる」
「気持ち悪い奴だなー。夕方来いよ。夕方!」
「イヤ」
「オレもトモに話があるから、それまで家に帰って勉強でもしてろ」
「せっかく、キレイにしてきたのに」
「じゃあ、誰かとデートでもしてこい」
「…何でそういうことを言うんですか?」
無視。オレ、トモを見ないで手を動かす。
「冷たくなりましたね」
「……」
「嫌われましたか?」
「……」
「ヤリ逃げですか?」
「そんなんじゃない」
「そういう風にしか見えませんよ」トモの声がだんだん大きくなる。
「だから、後でちゃんと話そう」
「今、話してください!」涙声だ。
「ムリ言うな」
「つらかったんだから……。ずっと独りで淋しかったんだからー!」
トモ、泣き出す。
「いいかげんにしろ!オレたちは親子ほど年が離れてるんだぞ。オレみたいなオッサンと、もう関わり合うな。忙しくても作ろうと思えば、トモと会う時間ぐらいどうにでもなったのに酒ばっか飲んでた。トモと約束したのに塾に迎えに行くことさえしなかった。オレみたいな、ろくでなしはトモの将来に何のメリットもない」
「メリットってー、そんなつもりで一緒にいたんじゃないのにーー!」
「泣くな、今は良くてもきっと後悔する。もっと自分を大切にしろ」
「次するときー、もっと気持ちよくなるって言ったのにーー!」絶叫。
「バカ、大声で言う言葉か!」
隣の畑で農作業をしてたバアサンが、心配して寄ってくる。
「アレーッ、オレさん、トモちゃん泣かしちゃダメだよー」
「スミマセン、大騒ぎして。すぐに家に帰らせますから」
「もー、イヤ。大…嫌い…です!ワァーーーー!!!」
トモは泣き叫びながら、ログハウスの中に消えていった。
そっちかよ。
オレはかまわず作業を続けた。トモのことは放っておいた。
昼飯でも一緒に食べれながら、話するしかないと思った。昨夜、考えてたことを頭の中でくり返す。インポのことも言うしかないだろう。
気が重いが仕方が無い。
11時を過ぎた頃には、大体の作業も終わった。車に乗り、街に出て、コンビニでおにぎりを買う。もちろんトモの分も。
機嫌直しにケーキとアイスもついでに購入。トモの好きなやつ。
庭に帰り、ログハウスの中に入った。トモがいない。帰ったか…。
テーブルの上には、トモのGジャンとバックが置いてある。
ん?トモどこだ。ふと見回したら、居間の隅っこで壁に向かって膝に顔をあてて体育座りのトモがいた。何やってんの?
「トモ、おにぎり買ってきたぞ」
返事がない。
「ト~モちゃん、君の好きなケーキとアイスもある」
微動だにしない。
「ト~モちゃん、遊びましょ!」
ピクリともしない。
「勝手にしろ」
オレはシャワーを浴びにいった。着替えて居間に戻っても、トモは同じ態勢でいた。
「トモ、飯にしようぜ」
静寂。なんか場違いな空気が部屋中に漂ってる。
トモの背中から、それを感じる。
「トモ…?」
トモが小声で何か言っている。
「何っすか?」
「????????」
「何言ってるか分かんないぞ」
「そんなものにごまかされないから」トモが言う。
「飯食ってから話そうや。アイス冷蔵庫に入れとくぞ」
「絶対に、ごまかされないから」
「ハイハイ」
トモ、突然立ち上がる。涙目。唇を思いっきり噛んでる。肩がプルプル震えている。拳を握りしめている。トモが怒り狂ってる。
何だコイツ?やんのか。
「トモ、落ち着けよ」トモに近づく。
「来るなーーー!!バカーーーー!!!」トモ。
「大声出すなーーー!!ボケーーーー!!!」オレ。
「初めて、本気で好きになったのにーーー!!!」
「大声出すなって…」
「オレさんのこと……、本気で好きになったのにーーーーー!!!」
「……」
「あきらめませんから…、絶対なあきらめませんから!!!」
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