お嬢様系の中学の同級生はパラノイアだった
私の中学の同級生の友人愛ちゃん(仮名)が高校時代から6年付き合ってる彼氏高志君(仮名)と結婚することになりました。
私はさっそくまた中学の同級生恵子(仮名)に連絡をしました。
所がおめでたいことなのに恵子はなんだか歯切れが悪いんですよ。
ちょっと突っ込んで聞いたところ、愛ちゃんから連絡が来たすぐ後に、これまた中学の同級生敏子(仮名)から連絡が入り、
「そういえば中学のとき同級生だった愛ちゃんさあ、高志君と結婚するんだって。あんた高校で愛ちゃんと一緒だったんでしょ?」
と言ったところ、敏子ははじめ
「ウソ・・・・」と絶句したそうです。
そしてパニック状態で叫びました。
「あたしそんな事聞いてないよお!何で何で何で!!何で高志と愛が!?
高校出てすぐ別れたじゃん!あたし高志と結婚の約束して、先月の10日に 式場まで見に行ったんだよ!?ドレスだって選んだんだよ!?
高志が、「このドレスいいんじゃない?」って言うからあたしあのドレス選んだんだよ!?」
そこで電話が切れて、恵子はすぐ電話をかけましたが電源を切ったようで連絡が取れなかったそうです。心配で敏子の家にかけつけたら、泣きはらした敏子が。
なんとか慰めて「馬鹿なことしちゃだめだよ?あたしは味方だから。」
と言い含めて帰ってきたのだそうです。
その時恵子は彼女から、プロポーズは遊園地に行った時観覧車の中で、とかその時に車での帰り道に聞いた歌を耳にするたび、その時の感情が戻ってきて今でも胸がギュッとなる、とか親に挨拶に行った時、彼が敏子の親にいった言葉で、初めて実感がわいてきて「一生この人とやってくんだ」と涙ながらに決意した、とか
高志君が帰った後、普段は厳しい父が部屋に来て、涙を流しながら絞り出すような声で
「幸せに・・幸せに・・」と言われ、涙ながらにうなずくしかなかったという話を聞いたそうです。
私は愛ちゃんとは中学を出た後も付き合いがあったし、高志君とも何度も会ってます。
二人とも、とてもおおらかで優しくて穏やかな人達。
私は「あの優しそうな高志君が・・・」と驚いてしまい、
二人でそんな男なのであれば辛くても籍を入れる前に別れた方が愛ちゃんの為になる、という結論に達しました。
敏子は何と言うかお嬢様系でぱっと見、高田真由子(字忘れた。東大卒の人)のような雰囲気の、控えめで料理上手な家庭的美人。
だからこそ「高志君が二股をかけた」と思い込んでしまいました。
「話があるの」と愛ちゃんに切り出したところ、幸せいっぱいの愛ちゃんは驚いたような顔でしたが、
「何?」と座りなおして聞いてくれました。
恵子が聞いた限りの事を話すと愛ちゃんは青くなり、突然トイレに駆け込み吐きました。
多少落ち着いた後、放心状態の愛ちゃんがつぶやくように言ったことを要約すると、敏子と高志君が会ったのは自分が知る限り高校の時彼と付き合い始めのころ一度だけ。
愛ちゃんの友達3人(内一人が敏子)と、高志君の友達3人で合コンをしたときのみ。
その後敏子と名前は忘れたが高志君の友達が付き合い始めた。
彼らは半年後に別れたがそれ以来何だか話しづらくて付き合いがなくなった。
卒業してからの4年間は一度も会っていないし連絡もしていない。
その話で私達はキレました。女の敵ですよね?
さっそく高志君を呼び出し、話をしました。
ですが高志君は誰のことを言われているのか分からないって言うんですよ。
その時はこういうスレがあるって事も知らなかったので、そんなイタい人(つまりサイコさん)なんて知りませんでした。
「男ってひどい・・んじゃ敏子呼んでもいい??」となかばキレ気味に言ったら
「本当に敏子って誰だか分かんないんだよ。呼んでもらっていい?」と高志君が言いました。
彼もかなりパニックです。
彼にとっては私達がかなり痛い人だったでしょうが、敏子にあそこまで具体的な話されて彼女のこと信じ込んでましたから・・
敏子に電話をして、今こういう状態だって伝えたら声を殺して嗚咽をもらし
「私は高志を愛してるし、信じたいし、愛ちゃんがいる所で話をして、もし目の前で彼が私に嘘を付くのを聞いたら今度こそ私は死んでしまうかもしれない」
と泣きました。
恵子はそれを聞きながらもらい泣き。
ですが話をしないことには進まないし、愛ちゃんにとっても敏子にとっても良くない、と説得し来てもらえることになりました。
待ち合わせの駐車場で気まずい雰囲気の中待っていると敏子がやってきました。
車を私達から離れたところに停めた後、降りてこないので私と恵子が行くとハンドルに顔をうずめて行けない・・と泣いていました。
駐車場に車を入れたとき手をつないでいた愛ちゃんと高志君が目に入り、めまいがして訳が分からなくなったとか。
実は高志君は敏子が来る前に「俺を信じてくれ!」と愛ちゃんを説得し愛ちゃんも彼を信じると言っていたんです。
高志君は愛ちゃんの手を握ったまま敏子の車のほうにズンズンと歩いてきて
「君は何者なんだ!高校生ん時あったらしいな!覚えてねえよ!
何か俺らに恨みでもあるのか!?」
と叫んだんです。
そしたら敏子は愕然とした表情。それから10秒間くらい呆然としてました。
半開きになった口からよだれがつつー、と。
そして号泣。そしてたががはずれたように
「○日に遊園地言ったじゃない。プロポーズしてくれたじゃない。10日に△△(地元で有名な結婚式場)行ったじゃない。12日に××(雑貨屋)いって新居で使おうって緑色のゴミ箱かったじゃん。○日にダイエーで安い扇風機あったから買おうかって言ったらアパートで使ってるのあるしいらないんじゃないって言ったじゃない。○日にナントカカントカ・・・」
とすごい早口で泣き叫びました。
私はそれを聞いて「もし自分が・・・」と思うとつい貰い泣き。恵子も泣いてます。
しばしの沈黙のあと黙って聞いていた愛ちゃんがちょっと高志君と目を合わせ、敏子に言いました。
愛ちゃん「敏子・・10日と12日に彼と一緒にいたの?」
敏子 「ごめんね、愛・・あたしてっきり別れたんだと思ってて・・
ほんとに知らなかったの!傷つけるつもりなんてなかった!
でもでも・・・あたしは彼と別れるとかそんな事・・突然すぎて・・
信じてたから・・わかんない・・今ほんと分かんない・・」
愛ちゃん「・・・敏子。10日は私のお母さんの法事があった日なの。
二人で仏前で私達の結婚をお母さんに報告したの。
12日は朝から結婚後の新居に決めたアパートの契約しに二人で不動産屋に行ったの。
その足で新幹線乗って福島のおばあちゃんちに行ったの。
何十人も証人がいるし、見たければ契約書もあるよ?
切符の半券もとっておいてある。記念だから。今持ってるよ、これ。」
そう言うと財布から半券を取り出しました。
敏子は
「もうやめてよ・・愛ちゃんがそんなこと言うなんてあたしも信じられないよ・・ 聞いてられないよ・・」
このやり取りを着ていた私達はただただ呆然とするしかありませんでした。
高志君の方を見ると軽く頷き、目で愛ちゃんが言ってることが正しいと伝えてきました。
敏子の言い分は
「実際に起きたことが信じてもらえない、巧妙に周到に偽の証拠品までが用意してある。 陥れられた」
というもの。
パラノイアっていうんですか?ドラマか小説にあるような状態になっているとか。
必死に「信じて欲しい!」って言われました。無理です。
その後はもうバタバタしてて、いまいちよく覚えてないですが、私達は必死で高志君と愛ちゃんにあやまり、泣きじゃくりながら「信じられない・・」とつぶやく敏子に「あんたがね・・」と言い捨て放置して帰りました。
その後私達に何度か電話が来てましたが取りませんでした。
次にメールが来ましたが返してません。
内容はというと予想通り
「私がおかしいと思ってるかもしれませんが信じてください」、という感じです。
証拠があるというので何かと思ったら一緒に買ったという緑のゴミ箱。
あとは式場をキャンセルしなくてはいけないが、そうしたら彼との絆が切れるような気がするから出来ないとか。予約したのかよ・・・。
高志君と愛ちゃんのご両親が敏子の家に抗議をした所、敏子のご両親はため息を付いて涙をながし、床に頭をこすりつけて謝ってきたそうです。
こういうことは初めてではないそうです。なんというか親が一番かわいそうですよね。
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私はさっそくまた中学の同級生恵子(仮名)に連絡をしました。
所がおめでたいことなのに恵子はなんだか歯切れが悪いんですよ。
ちょっと突っ込んで聞いたところ、愛ちゃんから連絡が来たすぐ後に、これまた中学の同級生敏子(仮名)から連絡が入り、
「そういえば中学のとき同級生だった愛ちゃんさあ、高志君と結婚するんだって。あんた高校で愛ちゃんと一緒だったんでしょ?」
と言ったところ、敏子ははじめ
「ウソ・・・・」と絶句したそうです。
そしてパニック状態で叫びました。
「あたしそんな事聞いてないよお!何で何で何で!!何で高志と愛が!?
高校出てすぐ別れたじゃん!あたし高志と結婚の約束して、先月の10日に 式場まで見に行ったんだよ!?ドレスだって選んだんだよ!?
高志が、「このドレスいいんじゃない?」って言うからあたしあのドレス選んだんだよ!?」
そこで電話が切れて、恵子はすぐ電話をかけましたが電源を切ったようで連絡が取れなかったそうです。心配で敏子の家にかけつけたら、泣きはらした敏子が。
なんとか慰めて「馬鹿なことしちゃだめだよ?あたしは味方だから。」
と言い含めて帰ってきたのだそうです。
その時恵子は彼女から、プロポーズは遊園地に行った時観覧車の中で、とかその時に車での帰り道に聞いた歌を耳にするたび、その時の感情が戻ってきて今でも胸がギュッとなる、とか親に挨拶に行った時、彼が敏子の親にいった言葉で、初めて実感がわいてきて「一生この人とやってくんだ」と涙ながらに決意した、とか
高志君が帰った後、普段は厳しい父が部屋に来て、涙を流しながら絞り出すような声で
「幸せに・・幸せに・・」と言われ、涙ながらにうなずくしかなかったという話を聞いたそうです。
私は愛ちゃんとは中学を出た後も付き合いがあったし、高志君とも何度も会ってます。
二人とも、とてもおおらかで優しくて穏やかな人達。
私は「あの優しそうな高志君が・・・」と驚いてしまい、
二人でそんな男なのであれば辛くても籍を入れる前に別れた方が愛ちゃんの為になる、という結論に達しました。
敏子は何と言うかお嬢様系でぱっと見、高田真由子(字忘れた。東大卒の人)のような雰囲気の、控えめで料理上手な家庭的美人。
だからこそ「高志君が二股をかけた」と思い込んでしまいました。
「話があるの」と愛ちゃんに切り出したところ、幸せいっぱいの愛ちゃんは驚いたような顔でしたが、
「何?」と座りなおして聞いてくれました。
恵子が聞いた限りの事を話すと愛ちゃんは青くなり、突然トイレに駆け込み吐きました。
多少落ち着いた後、放心状態の愛ちゃんがつぶやくように言ったことを要約すると、敏子と高志君が会ったのは自分が知る限り高校の時彼と付き合い始めのころ一度だけ。
愛ちゃんの友達3人(内一人が敏子)と、高志君の友達3人で合コンをしたときのみ。
その後敏子と名前は忘れたが高志君の友達が付き合い始めた。
彼らは半年後に別れたがそれ以来何だか話しづらくて付き合いがなくなった。
卒業してからの4年間は一度も会っていないし連絡もしていない。
その話で私達はキレました。女の敵ですよね?
さっそく高志君を呼び出し、話をしました。
ですが高志君は誰のことを言われているのか分からないって言うんですよ。
その時はこういうスレがあるって事も知らなかったので、そんなイタい人(つまりサイコさん)なんて知りませんでした。
「男ってひどい・・んじゃ敏子呼んでもいい??」となかばキレ気味に言ったら
「本当に敏子って誰だか分かんないんだよ。呼んでもらっていい?」と高志君が言いました。
彼もかなりパニックです。
彼にとっては私達がかなり痛い人だったでしょうが、敏子にあそこまで具体的な話されて彼女のこと信じ込んでましたから・・
敏子に電話をして、今こういう状態だって伝えたら声を殺して嗚咽をもらし
「私は高志を愛してるし、信じたいし、愛ちゃんがいる所で話をして、もし目の前で彼が私に嘘を付くのを聞いたら今度こそ私は死んでしまうかもしれない」
と泣きました。
恵子はそれを聞きながらもらい泣き。
ですが話をしないことには進まないし、愛ちゃんにとっても敏子にとっても良くない、と説得し来てもらえることになりました。
待ち合わせの駐車場で気まずい雰囲気の中待っていると敏子がやってきました。
車を私達から離れたところに停めた後、降りてこないので私と恵子が行くとハンドルに顔をうずめて行けない・・と泣いていました。
駐車場に車を入れたとき手をつないでいた愛ちゃんと高志君が目に入り、めまいがして訳が分からなくなったとか。
実は高志君は敏子が来る前に「俺を信じてくれ!」と愛ちゃんを説得し愛ちゃんも彼を信じると言っていたんです。
高志君は愛ちゃんの手を握ったまま敏子の車のほうにズンズンと歩いてきて
「君は何者なんだ!高校生ん時あったらしいな!覚えてねえよ!
何か俺らに恨みでもあるのか!?」
と叫んだんです。
そしたら敏子は愕然とした表情。それから10秒間くらい呆然としてました。
半開きになった口からよだれがつつー、と。
そして号泣。そしてたががはずれたように
「○日に遊園地言ったじゃない。プロポーズしてくれたじゃない。10日に△△(地元で有名な結婚式場)行ったじゃない。12日に××(雑貨屋)いって新居で使おうって緑色のゴミ箱かったじゃん。○日にダイエーで安い扇風機あったから買おうかって言ったらアパートで使ってるのあるしいらないんじゃないって言ったじゃない。○日にナントカカントカ・・・」
とすごい早口で泣き叫びました。
私はそれを聞いて「もし自分が・・・」と思うとつい貰い泣き。恵子も泣いてます。
しばしの沈黙のあと黙って聞いていた愛ちゃんがちょっと高志君と目を合わせ、敏子に言いました。
愛ちゃん「敏子・・10日と12日に彼と一緒にいたの?」
敏子 「ごめんね、愛・・あたしてっきり別れたんだと思ってて・・
ほんとに知らなかったの!傷つけるつもりなんてなかった!
でもでも・・・あたしは彼と別れるとかそんな事・・突然すぎて・・
信じてたから・・わかんない・・今ほんと分かんない・・」
愛ちゃん「・・・敏子。10日は私のお母さんの法事があった日なの。
二人で仏前で私達の結婚をお母さんに報告したの。
12日は朝から結婚後の新居に決めたアパートの契約しに二人で不動産屋に行ったの。
その足で新幹線乗って福島のおばあちゃんちに行ったの。
何十人も証人がいるし、見たければ契約書もあるよ?
切符の半券もとっておいてある。記念だから。今持ってるよ、これ。」
そう言うと財布から半券を取り出しました。
敏子は
「もうやめてよ・・愛ちゃんがそんなこと言うなんてあたしも信じられないよ・・ 聞いてられないよ・・」
このやり取りを着ていた私達はただただ呆然とするしかありませんでした。
高志君の方を見ると軽く頷き、目で愛ちゃんが言ってることが正しいと伝えてきました。
敏子の言い分は
「実際に起きたことが信じてもらえない、巧妙に周到に偽の証拠品までが用意してある。 陥れられた」
というもの。
パラノイアっていうんですか?ドラマか小説にあるような状態になっているとか。
必死に「信じて欲しい!」って言われました。無理です。
その後はもうバタバタしてて、いまいちよく覚えてないですが、私達は必死で高志君と愛ちゃんにあやまり、泣きじゃくりながら「信じられない・・」とつぶやく敏子に「あんたがね・・」と言い捨て放置して帰りました。
その後私達に何度か電話が来てましたが取りませんでした。
次にメールが来ましたが返してません。
内容はというと予想通り
「私がおかしいと思ってるかもしれませんが信じてください」、という感じです。
証拠があるというので何かと思ったら一緒に買ったという緑のゴミ箱。
あとは式場をキャンセルしなくてはいけないが、そうしたら彼との絆が切れるような気がするから出来ないとか。予約したのかよ・・・。
高志君と愛ちゃんのご両親が敏子の家に抗議をした所、敏子のご両親はため息を付いて涙をながし、床に頭をこすりつけて謝ってきたそうです。
こういうことは初めてではないそうです。なんというか親が一番かわいそうですよね。
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