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初めての彼女とヤリチン野郎 3

15分も経たない内にインターホンが鳴り響いた。
俺がいる脱衣所は階段の下にあったため、脱衣所の引き戸を開けて玄関を覗くことができたが、顔を出すにはリスクが高くて引き戸を開けるだけにした。

香苗がすぐに階段を下りてきて、「どうぞー」と言った。
「お邪魔しまっす」という男の声が聞こえ、俺は確信した。
その声は間違いなく、根岸である。

香苗は「もーう、突然で大変だったんだからねー」と言って根岸と一緒に階段を上がっていってしまった。

「やっぱ彼氏だったん?」
「違うってば」
「でっけぇ家だなー」

そこまでは聞き取ることができたが、2人が部屋に入ったようで、一瞬にして1階に静寂が訪れた。

これは……。
俺は今とんでもない現場にいるのではないだろうかと思った。


状況を整理しよう。
まず俺は高校で、今日2人きりになれるからあたしの家で遊ばないかと香苗に誘われた。
だがしかし、遊んでいる途中に携帯が鳴り、それは親ではなく根岸であり、根岸と遊ぶために俺を追い払ったのだ。




その電話が親だと俺に嘘をついてまで根岸と遊びたかったってことなのか?
俺はふと気付いた。
着替えずに家を飛び出して制服のままだったが、股間に目をやるとチンポがビンビンに勃起していて、我慢汁でトランクスがベチョベチョになっていた。

いてもたってもいられず、俺は沸々とボルテージを上昇させていく射精欲に耐えつつ、震えながらも階段をゆっくりと音を立てずに上がり、香苗の部屋のドアの前まで足を運んだ。

暗かったから携帯の光でドアノブ付近を照らすと、ロックの目印の部分が〝青〟ではなく〝赤〟になっていて、こちらからは入ることができなくされていた。

俺ではない違うオスと俺が交尾しようとしていたメスの2匹が、誰にも邪魔されずに子供を作らない交尾ができる秘密の空間を、誰にも見られないように作ったのである。


うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!


興奮が限界に達しようとしていた。
憤怒と嫉妬と性欲がグチャグチャになって入り混じり、血液が紫色に変色して俺の体内を循環するような感じで、俺の理性をシュワシュワに溶かしていくのが分かった。



心臓バックバクの状態で、俺は2人のどちらかが尿意などの理由で、いつこのドアを開けるのか気が気ではなかった。
バレたらこの先絶対香苗と気まずくなるだろうし、俺はズボンとトランスを脱いで思いっきりシゴきたい気持ちを抑えて、ズボンの上から軽く撫でるだけで我慢した。

そのままそっとドアに片耳を密着させると、防音効果が薄いドアの構造らしく、根岸と香苗の会話が僅かに聞こえてきた。

「しくん──なの?」
「──んだっていわ──」
「あと──かげつって──にしん──」

いくらドアの前といえど、さすがに小さな声だと聞こえづらく、脱衣所にいたときよりも声を明確に聞きとることができなかった。

「ゴメン!──しいおもいさせちゃっ──香苗ちゃん、わいいの──」
「だいじょ──ねぎ──が──なら、ほう──」
「ありが──さい──おもいで──」
「──しくんが──たいな──」
「え!? いいの!?」
「でも──はだ──ど──てで──ら」
「ありがとう!」
「──げー──し」

言葉の断片が聞こえてくるが滅裂していて意味が理解できなかった。
どうやらそこまでの会話の後、ガタガタという音がしてゲーム音が聞こえ始めた。

ただゲームで盛り上がる声を聞き続けるのは永遠にも感じられた長い時間だったが、約1時間後に変化があった。

ゲーム音が消えてさらに声が聞こえづらくなった。
おそらく東側のベッドに移動したのだろう。
ドアがあるのは北側の右側だから俺は2人からかなり離れていることになる。
ほぼ会話を聞き取れないまま、10分ほど経過した。
俺の胸はかき乱される思いだったが、ここでようやく声が聞こえた。

「ええっ!? とるの!?」

香苗の大きな声がはっきりと聞こえたのだ。
とる? とるってどういうことだ?
取る……採る……盗る……採る……ダメだ、今の状況には全て当てはまらない。
それじゃあ……やっぱり……もしかして……。

撮る?

ネットに散らばっているプライベート流出データ。
日本人のそれらは希少価値が高く、アダルトサイトで商品として売られるほどの経済効果を及ぼしている。

香苗の顔を含めた全裸が流出し、大量に複製されたら回収は不可能だ。
その永久保存されたデータがネットに潜む正体不明の男達のオカズにされ続けたら、俺はどんな気持ちになるのだろうか?

そのときの俺の心拍数は過去最高を記録していただろう。
生でチンポを10コキでもしたらすぐにでも射精できそうなほどに極度の興奮状態に陥っていた。

本能で香苗の危機を察知したのか、止めどなく沸き続ける性欲がさらに膨張し、俺の亀頭の先っちょからカウパーをドプドプ分泌させる。
俺のチンポは早く壁の中のメスと交尾がしたいとビュクンビュクン暴れていた。
テストステロンの過剰分泌で俺のヒゲが濃くなるスピードが早まるかもしれないな、と思った。

香苗が根岸と遊んでいることはもうこの際許そう。
理性がドロドロに溶かされていく中で、俺は思考を巡らせた。
もしも俺がここでドアをドンドン叩いたら2人はどういう反応をするだろうか?

香苗が自分の親に交際中だと告げていたことを俺は今日初めて聞いた。
それでも香苗が嘘をついたとき、明らかに親と俺の対面を煙たがっている感じだった。

ようするに、香苗は親に俺の名前を出していないのではないか?
ここで香苗の言う通りにあれから5~6分後に両親が帰ってきていた場合のケースを考えてみた。

両親が帰ってきた後、少し遅れて根岸がやってくる。
このパターンは香苗と根岸が夜に2人きりで遊んでいることが親にバレても大丈夫だということを意味する。

つまり、もしも今この家に両親がいるのならば、香苗が親に告げたかもしれない彼氏の名前は根岸だってことなのか?
そして突然ドアが開かれたらヤバい何かをするためにロックをかけた?
それが本当なら根岸の電話の前に香苗は親とも電話で話していたことになる。
そうだ、それが一番納得がいく。

俺は香苗と根岸の電話の会話を聞く前、香苗が部屋を出てから、モヤモヤした疑念を抱えながらも、部屋の中で2分くらいゲームをしていたのだ。
その2分ほどの間に電話で親と会話をしていたのなら俺の考えの全ての筋が通る。
となると、今この家には香苗の親がいるということになるはずなのだが……。

しかし、香苗はあのとき「親があと5~6分で帰ってくる」と間違いなく言ったのにも関わらず、俺が脱衣所で待ち続けているとき根岸以外の誰かが玄関を開けた音は一度も聞いていないし、1時間半が経とうとしている今でも香苗の両親が帰ってくる様子はない。

最終的に考えられるのが、香苗の両親に何かトラブルが発生して、両親がまだ帰宅できない状況に置かれているということだ。

そこで俺は考えるのをやめた。
自分を客観視して虚しくなったからだ。
俺は馬鹿な男だ。
こんなに深く考える前に、あのときに一言「根岸と話してただろう」と言えば良かったのだ。

また俺の悪い癖が出てしまった。
自分を偽ってその場の状況に合わせてしまう癖だ。
今回は性欲が絡んでいたために、〝最愛のメスが他のオスに会っているのかいないのか〟
を確認したかったからかもしれない。

動物のオスは処女のメスを好むということを何かの本で読んだ。
俺は香苗に群がっていた男のひとりの詳細を明白にしたいがために、無意識に香苗を突き放したのだ。
香苗に隠された秘密を知りたいという欲求により生じた行動だった。


もうワケがわからなくなった。
そんなアホなことを考えていても俺のイチモツは破裂しそうなほどに勃起していて、俺の中の得体の知れない欲望が溶解寸前の理性をしゃぶり始めていた。

もうこの際クラッシュコースへ逸れても構わなかったが、学校で嫌でも香苗と会わなければならないということが頭にあったため、俺はドアを叩かずに忍び足で2階のトイレに入った。

俺はティッシュよりトイレットペーパー派だ。
俺はいつものようにトイレットペーパーを18回転させた。
俺が3日フルに溜めた精液はかなり濃い。
そこらのAV男優の薄い精液なんか相手にならないくらい濃くて、透明な部分がほぼ無いくらいプリップリでデンプンのりみたいな感じだ。

今日は溜めに溜めた特濃の精液をズビュッとゼロ距離で香苗のマン毛に射精したかったのだ。

俺はコンドーム越しに中で出す初体験よりも、〝メスの体に精子を浴びせている〟という視覚的な興奮を体感できる外に出す初体験をしようと決めていた。

そのとき、何気なく廊下を確認したとき、香苗の部屋のドアが開かれたのだ。
俺は携帯の光でトイレの中を照らしていたため、かろうじて即バレはまぬがれた。

俺はどうしてかギリギリまでドアの付近を見続けてしまった。
香苗の部屋から漏れた光で出てきた1人が照らし出された。
黄色のブラジャーに黄色のパンツという下着姿の香苗だった。
左手にはティッシュ?と思しきものがクシャクシャに丸められていた。
俺は焦ってすぐにトイレの便器の方に身を引っ込めたが……。

終わったと思った。

香苗は明らかにこちらに向かってくる。
きっとティッシュを流すのだろう。
ティッシュをトイレに流さなくてはならない理由なんて1つしかない。
今の状況ならきっと親に栗の花に似たあのニオイでバレるのが嫌という理由だ。
あれはきっと根岸の精子がたっぷり付着したティッシュなのだ。

俺はその根岸の精子のニオイを嗅ぎたいと思った。
俺は決してホモではない。
〝根岸の精子のニオイを香苗が嗅いだ可能性が高い〟ためだ。

香苗の脳が根岸の精子のニオイを覚えたのなら、俺は香苗が記憶したかもしれないそのニオイを知りたかった。
〝香苗の全てが知りたい〟からだ。

後10秒もしない内にバレるだろう。
心拍数が跳ね上がり、トイレットペーパーを握る手に力が入った。
もうダメだと思った。
極限状態の中で俺は頭をフル回転させた。

香苗がトイレに入ってきた瞬間、香苗の口を後ろから塞ぎ、俺であることをささやけば一大事になることを回避できるのではないか?

もうそれしかない。

神様、頼む!



ミシッ、ミシッ、ミシッという廊下が軋む音の後に突如、廊下の電気が点いて、
ミシッミシッミシッ! という大きな音が遅れて聞こえてきた。

「香苗ちゃん……お願いだからもう1回やってよ」
「ええぇ?」
「やっぱり出さないと今日興奮で眠れないよ」
「普通のエッチはダメだって言ったでしょー」
「い、入れるエッチじゃなくて、さっきのでもう1回」
「……親があと30分くらいであたしにお弁当買って帰るってさっきメールきたし。今度は絶対帰ってくるよ」

香苗の声はいつもと違い、かなり甘えた口調になっている。

「部屋ならロックかけちゃえば大丈夫だよ。
お、親が来たらベランダに出るから。
はぁ、はぁ、頼むよ……俺もうながくないんだし」

極限状態で暴走する鼓動の中で俺は考えた。
長くない? ちんこが?
今は短くなってるから?
勃起すれば長くなるし、理屈は理解できる。

違う意味なら、根岸は……近い内に……死ぬ? のか?

「ほ、ほらほら行こっ」
「……やんっ」
「はぁはぁ……こ、今度はもう少しだけあそこの毛、見せてよ。
お願いだから乳首も見せて……。ち、乳首見なきゃ死にきれないよ」

根岸はかなり興奮しているようで、荒い息遣いがリアルだった。

「……どうせそのビデオ使うんでしょ? これ以上は……」
「はぁはぁはぁ……じゃ、じゃあとらないから!
さっきみたいに手でやってよ、今度は最後まで!
この、て、て、手でならいいよね? いいでしょ?」
「ぁん……」
「お、親が帰って来る前に、はぁはぁ……早く、す、すま、済ませちゃおう」
「待って……ティッシュ」
「ローションは臭わないよ」

根岸の情けない声色から焦っているのも伝わってきた。

「は、早くエッチやろ……」
「ちょ、ちょっと……おしっこだけ……やぁん……」

声優向きの泣きだしそうな根岸の美声が1枚の壁を隔てた場所で響いていた。
根岸が相当興奮しているのに対して香苗はその粘っこいオスの性欲に疼いているようだった。

射精がしたくてしたくて仕方がないといった誰にも見られたくないオスの本能が震えさせる声と、受精を承諾したいことを我慢して必死に隠しているメスの声を俺は聞いてしまったのだ。

それはそれで苦しかったが、どうやら俺は根岸に助けられたようで2人はそのまま部屋に戻った。

2人が部屋に戻ってから、俺はドアの前まで移動してドアノブの部分を確認すると、やはり〝赤〟でありロックを掛けられていた。

俺は深呼吸してまだ震えている体を落ち着かせようとしたが、無理だった。
俺は一瞬の安堵感に包まれた後、すぐに焦燥感に圧迫された。
これからどうすれば……。

早くしないと根岸のチンポや精子を香苗が視覚と嗅覚と触覚で記憶してしまうかもしれない。
ひょっとしたら味覚でも覚えさせられるかもしれない。

そうなれば俺は根岸の精子を舐めなければ香苗の知った味を知ることができなくなるのだ。
根岸は女っぽい顔つきだし、女が分泌した体液だと思い込めばいくらでも舐められるが、そんなことを無理にしたくはない。

根岸は香苗のマン毛を見たのか?
もう少しだけってことはマン毛全体を見ていないってことか?
乳首の発言に関してはまだ乳首自体を見ていないようだった。

つまり、〝香苗と根岸はまだ2匹で真っ裸になって子供を作らない交尾をしていない〟。
しかもまだ根岸は射精すらしていないらしい。
ローションなんかも使ってるようだ。
香苗がローションを所持しているとは思えないし、きっとセックスする気満々の根岸が持参したのだろう。
それにカメラを持ってくるなんて、隙があれば香苗とハメ撮りする気で来たに違いない。

時刻は8時20分。
そして香苗の発言から察するに、香苗の親にやはり何かがあって帰ってくるのが少し遅くなっていたのだ。
香苗はあのとき演技をしておらず、最初の着信は親の電話だったということだ。

きっと香苗は誰かと電話中に声を聞かれるのが嫌なのだ。
そういえば教室で休み時間に香苗がトイレに行ってるとき、香苗の携帯が鳴ったことがある。

悪いとは思いつつも、誰が電話してきたのかをサブディスプレイで確認すると、香苗の母親のフルネームが表示されていた。
香苗がトイレから戻ってきて携帯が鳴っていたことを伝えると、そのときも香苗は
「親だ、ちょっと電話してくるね」と言って再び廊下に出たのだ。

若い頃の香苗は他の女子よりも自意識過剰な面が目立ち、ポケットサイズの手鏡を持ち歩いていた。
他にもかなり変わっていることは普段から承知していたが、今日も香苗に翻弄されてしまった。

ただでさえ交尾がしたいという三大欲求の1つに振り回されて頭が濃いピンク色に染まって思考回路がショート寸前なのに、それに加えてこの状況だ。無理もない。

ああ……あのとき香苗の前で根岸の名前を出していたらどうなっていただろう?
根岸が来るのを断らせて、もしかしたら処女かもしれない香苗とエッチができたかもしれないのに。
悔やんでも悔やみきれない後悔の念に苛まれながらも、俺はトイレの便器に座ると、射精欲求の限界を迎え、香苗と根岸の手コキプレイを想像してしまった。

クシャクシャにしたトイレットペーパーをチンポに被せて、シコシコするとトイレットペーパーの擦れる音が響き始めた。
俺がまだ見たことのない香苗の乳輪やマンコのビラビラ、アナルなどを根岸に無修正で撮影されるという妄想でオナニーするのは鼻血が出そうなほどに興奮した。

トイレットペーパーが擦れるエロい音の中に、僅かだが部屋から「んんっ!」という香苗の大きな声が漏れた気がした。
その声を聞いた直後、手のこねるスピードが最高速になり、足をピーンと伸ばすと、あの何ものにも代え難い快感、下半身内部の収縮を感じ……ついに射精に至った。

驚くほど大量の精液がズビュッ、ズビュッとトイレットペーパーの中に放出され続けた。
携帯の光で精液を確認すると、唖然とするほど濃厚で、汁気の少ない真っ白なゲル状のデザートみたいだった。

我に返った俺は、そのトイレットペーパーを持って1階まで下りて、1階のトイレに流した後、玄関からそっと抜け出した。

香苗の部屋を見上げると電気が点いていた。
あそこではオスとメスの交尾が動画データに変換されているかもしれないのだ。

抜いてしまった今となっては胸が締め付けられる思いでいっぱいだが、もしも根岸が香苗とのプライベートHの動画を作成してしまったら俺はそれを見ずにはいられなくなるだろう。

明日どんな顔で香苗は接してくるのだろう、そう思いながら俺は帰宅した。

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