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えりの恍惚とした表情は俺にとっては残酷な光景だった 3

まぁ考えれば当然なのだ。「きれいなえり」は俺の妄想の中にしか存在しない。
実際は彼を喜ばせようと、必死に舌を動かし、もてる技を駆使して、嗚咽を漏らしながら、上目遣いで嬉しそうに奉仕する。

その姿はもう俺の知ってるえりではなかった。

「ちょっと・・そろそろヤバイな・・」
5分もたった頃制止する。

「もう挿れていいか?」
「・・・・・・・・はい」
「こっちに来て、横になれよ」

腕を引っ張られソファに上げられるえり。

また、えりの姿が見えなくなった。
変わりにパサパサっとストッキングとパンツが床に落ちるのが見えた。

ついにえりがこの男のものになるのか。
止めたい。
止められるものなら、止めたい。

スタートの合図はえりの「あぁぁ!!」という叫び声だった。

「おい、声出したらマズイぞ」
「あ・・ごめんなさい・・でも夢見たい・・で・・あっ・・」

「夢見たい」か・・。
俺にとっては「悪夢」だ。
これが夢であったらどんなに楽なんだ。
本当に、現実はあまりにも無情だ。




だんだんピストンのスピードが上がって、ソファがガタガタ言い出した。
合わせるようにえりも「あっ・・あっ・・」と小さく喘ぐ。声はだいぶ抑えてるようだ。
その分ぐちゅぐちゅと卑猥な音がよく聞こえる。

「君の中やばいよ・・すげぇぐっちゃぐちゃで、締め付けてくる・・」
「わたしも・・凄くきもちい・・です・・もっと・・たくさんしてください・・」

えり。わりと積極的なんだな・・また一つ理想と現実の違いを思い知らされた。

「じゃあバックでしようか」

そう言うと、一度挿れたモノを抜いてえりを立たせる。2人とも立って向き合う状態になった。
また俺の位置から姿が少しだけ見えるようになった。

「あの・・キスしてください・・」少しうつむいて言った。

細川さんはすぐにえりを抱き寄せ、ぎゅっときつく抱きしめた。
そして唇を貪る 舌が深く絡みあってるのが分かる。
「あ・・ん・・」と息がもれる。


キスを終えると、えりは恍惚とした表情になっていた。
口はだらしなく開き端からはよだれが垂れてる。
しかし潤んだ目はまっすぐに目の前の人を見つめるだけで、横から覗く俺の方に向かれる事はない。 
2人の世界には、俺などまるで存在していない。

「そこに手をついて、ケツ上げて」耳元で囁くように言った。

えりは後ろを向いて、言われるまま従う。それどころは自らスカートをまくり上げた。
夢にまでみたえりの尻やまんこがそこにある。こんなに近くにある。
だが俺は触れることすら許されない。

低身長のえりと180センチほどある細川さんとでは実に難しそうな体勢ではあるが、そんな心配はよそに、ずぶずぶとえりの中にモノは飲み込まれていった。

「あっ・・・!」

必死に声を抑えるえりがいじらしかった。

そんなににガマンしなくてもえり、俺はもう、すべてを見ているよ。

今度は出だしから容赦なく突きまくる細川さん。
さらにその手にも隙はなく、片手は腰のあたり、もう一方はえりの乳首を弄ぶ。

5分くらいたったところで

「ぁ・・っ!そこ、ダメです・・きもちいっ・・イキそう・・!」

えりが少しだけ大きい声でそう言う。

「じゃあ、一緒にいこうか」と返しピストンのスピードを一気に上げる。
「ぁっ!ぁっ!ぁっ!」と言う喘ぎ声よりもパンパンと肉が鳴る音、ソファの軋む音の方が遥かに大きかった。

「ダメ・・!いく・・!」先に果てたのはえりの方だった。
「えりちゃん・・俺もやばいよ・・どこに出して欲しい?」
「どこ」と言っても中か外しかないのだが・・

「あっ・・中に・・くださいっ・・お願いします・・」
えりは真っ先にそう応えた。


一瞬だけ俺の思考は止まった。
あのえりが躊躇う事無く中田氏をせがんでいる。
つまり本能的に「彼の子どもが欲しい」って言ってるようなものだ。
こんな急展開で 彼は酔ってるし 遊びかもしれないのに それでも子どもが欲しいのか?
そんなにその男が好きなのか?

何というか、ズタズタになった心に最後のとどめを刺された感じだ。
興奮が一気に収まり、一気に青ざめていくのを感じた。

ただそれでも俺の目は必死に2人を追っていた。
どうして見たくもないのに見てしまうのだろう?
最初から目を閉じて耳を塞いでいればもう少しマシだったかもしれないのに、どうしてすべてを見てしまったんだろう?


気づいたら2人の動きが止まっていた。
さっきまで忙しく揺れていたソファも、もう静かだった。

ただ、2人は依然繋がったままだった。
その状態ではぁはぁと肩で息をしていて、汗に濡れた肌が生々しかった。
一息ついた所で体は離され、2人は別々になった。

細川さんはドサっとソファに腰掛け天上を見ている。
えりは・・その体勢のまま、手をおわん型にしてまんこの方へ持って行った。
「んっ・・」という声ととも白濁の液がだらーっと垂れてくる。

それを見て、俺は初めて泣いた。

「あの・・ティッシュ下さい・・」
「あ、ああ・・ごめん・・」

はじめ安物の箱ティッシュに手を伸ばしかけたが、すぐに高いローションティッシュに取り替え、「安物は体に良くないからこっちを使いな」と促す。

何でそんな所に気が回るのか?俺なら間違いなく適当に手に取ったほうを渡してただろう。
何でもないような事なのに、また男としての格の違いを見せ付けられてるような気分になった。

えりはその一連の流れを見て、一瞬だけきょとんとしたが、すぐに幸せそうな顔で笑った。

「ありがとうございます・・」
「いいよ。それより大丈夫だったの?中・・」
「あっ、はい・あの・・大丈夫な日だと思うから・・」

下を向いて恥ずかしそうに答えた。

「そっか。もし何か不調を感じたら、僕に言いなよ?」
「はい・・そそれで・・あの・・」モゴモゴしだすえり。
「ん?」
「女として・・惹かれたと・・いうのは・・その・・つまり・・どういう・・」

えりは、酔った勢いでの過ちなのか?という事を言いたいのだろう。
俺にとっては、まだそっちの方がありがたいのだが・・

また少しだけ鼓動が速くなった。今更何を期待してるんだか。


その問いの答えは?
細川さんはクスっと笑って、えりの頭をくしゃくしゃ撫で、

「君と付き合ってみたくなったからしたんだよ?」と、まるで子どもをあやす様に言った。

「ほんとですか・・?じゃあ私の願いが叶うんですか・・?」
「そうだよ」

そう言い終えると、優しく、抱きしめた。
少しの間えりは彼の胸の中で泣いていた。

「風邪引くからお風呂・・入ろうか?」

彼女がコクンとうなずいて、そして2人は消えていった。


人の気配がなくなりシーンとする中、俺はまだ動けないでいた。
どうして、こんな事になってしまったんだろう
どうして、俺はこの場にいるのだろう
こんなものを見せ付けられて。

俺は今日、何をするべきで、何をするべきじゃなかったのか?
そんな事ばかり延々と考えていた。

布団に戻って横になる。
しばらくすると、今度は風呂場の方から喘ぎ声とガタガタ鳴る音が聞えてきた。
えりの声はさっきと違って激しく、全く抑えていない様子だった。
もう勘弁してくれ・・と思ったが、不思議な事に、また俺の体に興奮が蘇ってきた。

「細川さん、すき、すきぃ~・・」と言う声を聞きながら、2回抜いた。
2回目を出した後、俺は耳を塞ぎながらまた泣いた。

朝起きると、何故か朝食が用意されてた。

え「あぁ、おはよう!もう9時だよ!?」

いつもと変わらないえり。
しいて言うならぶかぶかのTシャツとジャージのようなものを履いている事位か。

細「ごはん・・っても適当なものだけど作ったから、体しんどくなかったら食えよ」

いつもと変わらない細川さん。
笑顔の2人を見てると、昨日の事は全部悪い夢だったのではないか?と思えてきた

パンをかじる。えりがスープを運んできた。
軽くかがんだその時、鎖骨の下あたりに赤褐色の内出血のようなアザが見えた。
やはり昨日のは夢ではなかった・・!!
それを見たら咄嗟に吐き気に襲われ、俺はトイレに駆け込んだ。

え「たけちゃん大丈夫?!」すぐにえりが駆け寄ってくる。
細「武山君大丈夫か?宿酔か・・?」細川さんも心配そうに俺を見ている。
違う、宿酔いじゃない。

俺「・・すいません・・俺ちょっと体調が悪くて・・今日はもう帰ります」
細「家まで送ろうか?」
俺「いいえ!大丈夫です!」思ったより強く言ってしまった・・

俺「いや、ホントすいませんw飲みすぎで死んだって恥ずかしいですよねw
ってか細川さんも酒抜けきってないかもしれないんで、俺タクりますねwwwwwwww」
そう言うのが精一杯だった。

細「そうか・・じゃあすぐタクシー呼ぶから、これでも飲んでいなさい」
そう言って水を俺に差し出した。

え「たけちゃん、本当に大丈夫・・?無理しないで・・」

2人とも、覗き魔の俺なんかに何て優しいんだろう・・
でも今はその優しさが痛いのです。
一刻も早くここを出たい。
俺がいなくなれば、2人はイチャつくだろうが、
今は、とにかくここには居たくなかった


結局タクシー乗るまで2人はついてきた。
去り際、俺は笑顔で手を振ったが、走り出して2人が見えなくなった瞬間座席に倒れこんだ。
その日の記憶はない。

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職場・取引先など | 【2015-06-12(Fri) 23:10:20】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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