宝くじ売り場でこの世で一番大切なものを手に入れた話 2
彼女に初めて告白し体の関係持った。
かなり緊張したんだけど、相手も同じだと自分に言いきかせつつ、たぶん顔真っ赤になってたんだろうけど、彼女が電気消してって言ったので消したのでお互いの顔の紅潮までは分からなかった。
でも、まず最初におっぱいを堪能しようwww
とか思ったことは覚えてる。
んで、右の胸を愛撫してたら、何か感触がおかしい・・・
もしかして、陥没乳首かと思ったら、ちゃんと乳首はある。
あれ?w
もしかして、乳首が2つ?ww
これぞ1粒で2度おいしいってやつですね分かりますwwwww
って感じで、潜在意識ではかなり慌てふためいてたが、脳内ではバカなこと考えてた。
そう・・・しこりがあったのだ。
俺はかなり慌てふためいた。
乳房にしこり=乳がんと思ったからだ。
このことをすぐに彼女に伝えた。
彼女も気づいたらしい。
こんなこともあり、俺の息子も萎え縮んだので
「俺も一緒に行くから」と言って彼女を説得し、翌日大学病院に行くことになった。
俺は診察室に入ろうか迷ったが科が科なだけに廊下で待ってることにした。
むしろ、廊下でも居ずらさMAXだったw
この待っている時間が本当に長く感じた。
結果的に俺の見つけたしこりは癌じゃなかったんだ。
線維腺腫っていうもので良性腫瘍らしい。
俺には良く分からないが感触に特徴があるのだそうだ。
流石、医者だなーって思った。
心から安堵し「本当に良かったね♪」って言ったんだけど、彼女はあまり嬉しそうな顔しなかった。
まぁ、緊張の糸が切れて疲れたのかな?って思い、その日はそこまで気にしなかった。
そして、この日から彼女に連絡取ることができなくなった。
連絡する手段は電話とメール
電話すればいつも電源が切られてるかでメールしても返信は来なかった。
連絡取れなくなってから気づく俺と彼女との関係。
彼女は俺のことを支えてくれたり、色々知ろうとしてくれたけど、俺は彼女のことを全然知らなかった。
嫌われたんだと思った。
でも、俺はこのとき気づくべきだった。
着信拒否や居留守じゃなく、電源がいつも切られていたことに対する異変に。
今さら後悔しても仕方が無いと思い辛抱強く待った。
株やFXもポジション持っても負けるだけなのでスクエア(全部決済)した。
散歩コースでもたびたび宝くじ売り場を見るたびに彼女を目で探した。
初めてあった時みたいな感じで颯爽と現れてくれる気がしたからだ。
2週間を過ぎたあたりから
やっぱり、SEXで嫌われたのかな・・・
とか、新しい彼氏見つけたのかなとか思ってかなりへこんでた。
それから少し経って彼女から連絡が来た。
携帯の液晶画面に久しぶりに彼女の名前を見たので、間違って違う名前で登録しちゃったんじゃないかと思った。
でも、電話を出てみるとやっぱり彼女だった。
懐かしい声聞くだけで涙が出そうだった。
色々言いたいことがあったが、何を言っていいのかわからない。
彼女には彼女なりの連絡しなかった理由があったんだろうし・・・
とかグジグジ考えていたんだと思う。
とりあえず、今すぐ逢いたいって事を何とか伝えた。
彼女「じゃあお台場に来てくれない?」
俺「え?」
俺「分かった!」
迫る気持ちを抑えお台場に向かう。
電車に乗ってるとき心臓がバクバクなってて、顔が紅くなってるのが分かった。
それが恥ずかしくて電車の外に顔を一生懸命向けてたのは今でも覚えてるww
お台場の待ち合わせ場所に着くと彼女は、いつもと同じように微笑みながら待っていてくれた。
少しやせたような気がする・・・
いや・・・それは俺も同じか。みたいなことを考えてたと思う。
彼女は俺が着くなり早々
彼女「観覧車に乗りたい!!」
って感じにはしゃぎ始めた。
俺も色々聞きたいことがあったし、話しを聞くにはちょうどよさそう・・・
それに、パレットタウン大観覧車といったら日本最大級の観覧車だ。少なからず前から興味はあった。
そういうのもあって快諾した。
覧車の中に入ると、彼女はぽつぽつと今までの事を話し始めてくれた。
彼女「久しぶり・・・ごめんね。今まで連絡取れなくて」
俺「いや・・・気にしなくて良いよ」
彼女「甘いなぁ~w相変わらずww」
彼女は観覧車に乗ったせいなのか異様にテンションが高かった。
いや・・・その前から高かったか
そんな妙な雰囲気があってか俺は一瞬連絡不通だった理由を聞くのをやめようと思ったんだ。
でも、やっぱり聞きたい気持ちが勝って聞いてしまった。
俺「それで今までどうして返事くれなかったの?」
彼女「今から言うことは私の勝手な気持ち」
俺「えっ?」
彼女「聞いてくれる?」
俺「うん・・・」
彼女「私と始めて遇った時のこと覚えてる?」
俺「うん」
彼女「お互いの誕生日が同じでナンバーズで出会うなんて奇跡だと思ったんだ」
俺「うん、俺も思ったw」
彼女「正直ね、その時から私は翔に恋をしてたんだと思う」
俺「え?本当に?」←ニヤニヤが止まらないw
彼女
「でも、翔は言ってたよね、マネーゲームの勝率はプロがトレードしても勝率は約50%に収束するって」
そう・・・この言葉は俺が彼女の前でトレードしてたときに得意そうに言った言葉だった。
どんなにプロでもいっても60%いって良い方である。
(だと俺は思ってる)
やたら勝率が高い人が居るが、それはストップを仕掛けてないオバカさんか、リミットとストップの幅の割合が1:5見たいな感じで利小損大な人である。
彼女が今どんな気持ちで言っているかは分からなかったが、俺は彼女が俺の言った言葉を覚えてくれてるだけで本当にうれしかった。
用語が分からない人が居るかもしれないけどすまない。
彼女のいった言葉をそのまま伝えたかったんだ。
彼女「だからね凄い偶然で出会った私たちだけど、別れも凄い偶然で来たのかもしれない」
俺「どゆこと?」
彼女「実は病気なんだ・・・癌なの」
俺「え?」
「だって、良性だったんじゃないの?」
彼女「たしかにそれは良性だった」
「でも反対側に合ったの・・・」
「凄い偶然よね」
俺「・・・」
突っ込む事も出来なかったわ。
彼女「一人で戦おうと思ったんだ。失敗しちゃったらしちゃったで、そのまま自然消滅でいいかなみたいなw・・・」
「でも、怖くなっちゃったんだ」
「死んだときの自分を想像したら」
「自分がいない世界を想像したら」
「でも、ありがとう」
「今あなたに会って、勇気をもらったからもう大丈夫」
「だから、もう会うのやめよ?♪」
彼女は目を赤く腫らしながら笑顔でそう言った。
俺は混乱していた。
だから、すぐ返事にできなかったんだ。
今でも後悔している・・・
なんで抱きしめてあげなかったんだろうって。
そうこうしてるうちに観覧車は1周し終わり、俺と彼女をある種の特別な世界から吐き出させた。
彼女はすぐに走り去ってしまった。
俺はその日から観覧車が大嫌いになった。
だって、見るたびに彼女の悲しそうな笑顔を思い出すんだから。
そして、自分の情けなさに対する怒りがあった。
翌日、俺はやっと決心がついて彼女に連絡を取った。
そのときの俺は考えた末、彼女と病気と闘う覚悟だった。
その覚悟になった要因のひとつとして、彼女とお台場で会ったときに実家の番号を聞いたのだ。
そのとき彼女は、少し考えた末に教えてくれた。
別にヒーロー気取りじゃないけど、心の奥では助けを求めてたんじゃないかって思えたんだ。
想像通り、彼女の携帯に連絡しても連絡が取れず、彼女から聞いていた実家に連絡した。
彼女の両親に交際してるものだと言い、彼女の居場所を聞いたところ、最初は教えてくれなかった。
ガンのことを話すと、打って変わって態度が変わったのを覚えてる。
そうやってやっとのことで彼女が入院している病院と部屋を教えてもらった。
最後に彼女をよろしくとまで言われてしまい、観覧車の時の事をフラッシュバックのように思い出し、なんか、居心地が悪かった。
俺はそんなネガティブな考えを捨てて急いで病院に急行することにした。
病室についてみるとそこは個室だった。
彼女は俺を見て一瞬哀しそうに、でも、やっぱり笑いながら出迎えてくれた。
出鼻をくじかれた俺は
俺「他の人はいないんだね・・・」
彼女「親に頼み込んで個室にしてもらっちゃったw
検査入院だしねw(ドヤー」
こんなことしか言えない俺も俺だが、鼻高々に自慢してきた彼女に驚いてしまうも、普通に話せることに安心した。
彼女「結局来ちゃったんだね」
「お互い悲しい思いをするかもしれないけどいいの?」
俺「うん」
俺「俺は亜樹の事好きだ」
「亜樹が居ない生活なんて考えられないし耐えられない」
「それにどうしてあのとき嘘ついたの?」
彼女「別に翔が見つけたのはちゃんと良性だったじゃない」
「ちょっと言葉が足りなかっただけだよテヘペロ」
俺は妙に納得してしまった。
・・・んなわけが無かった。
俺「どうして、全部話してくれなかったの?」
彼女「迷っていたの・・・でも、診療後に良性だったことを伝えたら大喜びしている翔に言い出せなかった・・・」
俺「確かに、喜んでたけどそんなに頼りにならない?」
彼女「診療中の先生にね、これからの治療方針を聞いたの」
「色々な検査して腫瘍が大きかったら乳房全摘出する可能性もあるって・・・」
「抗がん剤投与で髪の毛がなくなることとか他にも色々と」
「それに家に帰って乳房を全摘出した人の画像を見たら、もっと言い出せなくなっちゃって」
「嫌われるのが怖かった」
「だから、成功したら全部話そうと思ったの」
「それに全摘出したらしたで関係を自然消滅させればいいかなって思ったんだっ・・・」
彼女は泣きながらこう語ってくれた。
俺は馬鹿だなって思った。
俺は亜樹が居てくれればいいのに、そばで一緒に笑ってくれればいいのに、そう思うと俺も泣いていた。
どうやって言えば、納得してもらえるようにかっこよく説得できるか考えたが、やっぱり思ってることを素直に言うしかなかった。
俺「俺の何も無いステータスに亜樹のおむこさんにしてくれるんじゃないのかよ!?」
「俺は亜樹がいてくれればいいのにっ」
「それだけでいいのにっ・・・」
そんなこといいながらベッドの端のほうに顔を俯きながら泣いていた。
あれ・・・
俺カッコ悪いなwww←
彼女によると、これから抗がん剤治療が始まったりするために、どんどん脱毛していくらしい。
また、ホルモン療法のせいで更年期障害みたいな症状も出るとか。
それでやっぱり怖くなってお台場に呼び出したらしい。
検査の結果、腫瘍の大きさは2cm強
彼女の乳房の大きさから相対的に、ギリギリ乳房は温存できるとのこと。
でも、場合によっては全摘出とか、医師に全摘出するかしないかで希望を聞かれたが彼女は年齢も若いし、温存でお願いした。
俺は、生きていてくれるだけで嬉しいので、より安全な方向でとしか言わなかった気がする。
それから、彼女と俺の闘病生活が始まった。
入院してるのかと思ったらそうじゃないらしい。
今は化学療法でガン小さくしてるとか?
(効果があればの話だが)
先生に精神的なリラックスで、副作用はある程度抑えられるからと聞いていたので、暇なときはほとんど一緒にいた。
しまいには、途中から同棲することにした。
最初は彼女の家族から家族の時間を大事にしたい的なことを言われたが、彼女が
「それじゃ失敗する事、前提じゃんっ!」
と凄い剣幕で怒った
そのような事があったせいか、なんだかんだで賛成してくれ医師も、前述(副作用のことね)のような理由で少しだが後押ししてくれたから、結局は俺の部屋に同棲することになった。
<続く>
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結果的に俺の見つけたしこりは癌じゃなかったんだ。
線維腺腫っていうもので良性腫瘍らしい。
俺には良く分からないが感触に特徴があるのだそうだ。
流石、医者だなーって思った。
心から安堵し「本当に良かったね♪」って言ったんだけど、彼女はあまり嬉しそうな顔しなかった。
まぁ、緊張の糸が切れて疲れたのかな?って思い、その日はそこまで気にしなかった。
そして、この日から彼女に連絡取ることができなくなった。
連絡する手段は電話とメール
電話すればいつも電源が切られてるかでメールしても返信は来なかった。
連絡取れなくなってから気づく俺と彼女との関係。
彼女は俺のことを支えてくれたり、色々知ろうとしてくれたけど、俺は彼女のことを全然知らなかった。
嫌われたんだと思った。
でも、俺はこのとき気づくべきだった。
着信拒否や居留守じゃなく、電源がいつも切られていたことに対する異変に。
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2週間を過ぎたあたりから
やっぱり、SEXで嫌われたのかな・・・
とか、新しい彼氏見つけたのかなとか思ってかなりへこんでた。
それから少し経って彼女から連絡が来た。
携帯の液晶画面に久しぶりに彼女の名前を見たので、間違って違う名前で登録しちゃったんじゃないかと思った。
でも、電話を出てみるとやっぱり彼女だった。
懐かしい声聞くだけで涙が出そうだった。
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彼女には彼女なりの連絡しなかった理由があったんだろうし・・・
とかグジグジ考えていたんだと思う。
とりあえず、今すぐ逢いたいって事を何とか伝えた。
彼女「じゃあお台場に来てくれない?」
俺「え?」
俺「分かった!」
迫る気持ちを抑えお台場に向かう。
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お台場の待ち合わせ場所に着くと彼女は、いつもと同じように微笑みながら待っていてくれた。
少しやせたような気がする・・・
いや・・・それは俺も同じか。みたいなことを考えてたと思う。
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彼女「観覧車に乗りたい!!」
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俺も色々聞きたいことがあったし、話しを聞くにはちょうどよさそう・・・
それに、パレットタウン大観覧車といったら日本最大級の観覧車だ。少なからず前から興味はあった。
そういうのもあって快諾した。
覧車の中に入ると、彼女はぽつぽつと今までの事を話し始めてくれた。
彼女「久しぶり・・・ごめんね。今まで連絡取れなくて」
俺「いや・・・気にしなくて良いよ」
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いや・・・その前から高かったか
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でも、やっぱり聞きたい気持ちが勝って聞いてしまった。
俺「それで今までどうして返事くれなかったの?」
彼女「今から言うことは私の勝手な気持ち」
俺「えっ?」
彼女「聞いてくれる?」
俺「うん・・・」
彼女「私と始めて遇った時のこと覚えてる?」
俺「うん」
彼女「お互いの誕生日が同じでナンバーズで出会うなんて奇跡だと思ったんだ」
俺「うん、俺も思ったw」
彼女「正直ね、その時から私は翔に恋をしてたんだと思う」
俺「え?本当に?」←ニヤニヤが止まらないw
彼女
「でも、翔は言ってたよね、マネーゲームの勝率はプロがトレードしても勝率は約50%に収束するって」
そう・・・この言葉は俺が彼女の前でトレードしてたときに得意そうに言った言葉だった。
どんなにプロでもいっても60%いって良い方である。
(だと俺は思ってる)
やたら勝率が高い人が居るが、それはストップを仕掛けてないオバカさんか、リミットとストップの幅の割合が1:5見たいな感じで利小損大な人である。
彼女が今どんな気持ちで言っているかは分からなかったが、俺は彼女が俺の言った言葉を覚えてくれてるだけで本当にうれしかった。
用語が分からない人が居るかもしれないけどすまない。
彼女のいった言葉をそのまま伝えたかったんだ。
彼女「だからね凄い偶然で出会った私たちだけど、別れも凄い偶然で来たのかもしれない」
俺「どゆこと?」
彼女「実は病気なんだ・・・癌なの」
俺「え?」
「だって、良性だったんじゃないの?」
彼女「たしかにそれは良性だった」
「でも反対側に合ったの・・・」
「凄い偶然よね」
俺「・・・」
突っ込む事も出来なかったわ。
彼女「一人で戦おうと思ったんだ。失敗しちゃったらしちゃったで、そのまま自然消滅でいいかなみたいなw・・・」
「でも、怖くなっちゃったんだ」
「死んだときの自分を想像したら」
「自分がいない世界を想像したら」
「でも、ありがとう」
「今あなたに会って、勇気をもらったからもう大丈夫」
「だから、もう会うのやめよ?♪」
彼女は目を赤く腫らしながら笑顔でそう言った。
俺は混乱していた。
だから、すぐ返事にできなかったんだ。
今でも後悔している・・・
なんで抱きしめてあげなかったんだろうって。
そうこうしてるうちに観覧車は1周し終わり、俺と彼女をある種の特別な世界から吐き出させた。
彼女はすぐに走り去ってしまった。
俺はその日から観覧車が大嫌いになった。
だって、見るたびに彼女の悲しそうな笑顔を思い出すんだから。
そして、自分の情けなさに対する怒りがあった。
翌日、俺はやっと決心がついて彼女に連絡を取った。
そのときの俺は考えた末、彼女と病気と闘う覚悟だった。
その覚悟になった要因のひとつとして、彼女とお台場で会ったときに実家の番号を聞いたのだ。
そのとき彼女は、少し考えた末に教えてくれた。
別にヒーロー気取りじゃないけど、心の奥では助けを求めてたんじゃないかって思えたんだ。
想像通り、彼女の携帯に連絡しても連絡が取れず、彼女から聞いていた実家に連絡した。
彼女の両親に交際してるものだと言い、彼女の居場所を聞いたところ、最初は教えてくれなかった。
ガンのことを話すと、打って変わって態度が変わったのを覚えてる。
そうやってやっとのことで彼女が入院している病院と部屋を教えてもらった。
最後に彼女をよろしくとまで言われてしまい、観覧車の時の事をフラッシュバックのように思い出し、なんか、居心地が悪かった。
俺はそんなネガティブな考えを捨てて急いで病院に急行することにした。
病室についてみるとそこは個室だった。
彼女は俺を見て一瞬哀しそうに、でも、やっぱり笑いながら出迎えてくれた。
出鼻をくじかれた俺は
俺「他の人はいないんだね・・・」
彼女「親に頼み込んで個室にしてもらっちゃったw
検査入院だしねw(ドヤー」
こんなことしか言えない俺も俺だが、鼻高々に自慢してきた彼女に驚いてしまうも、普通に話せることに安心した。
彼女「結局来ちゃったんだね」
「お互い悲しい思いをするかもしれないけどいいの?」
俺「うん」
俺「俺は亜樹の事好きだ」
「亜樹が居ない生活なんて考えられないし耐えられない」
「それにどうしてあのとき嘘ついたの?」
彼女「別に翔が見つけたのはちゃんと良性だったじゃない」
「ちょっと言葉が足りなかっただけだよテヘペロ」
俺は妙に納得してしまった。
・・・んなわけが無かった。
俺「どうして、全部話してくれなかったの?」
彼女「迷っていたの・・・でも、診療後に良性だったことを伝えたら大喜びしている翔に言い出せなかった・・・」
俺「確かに、喜んでたけどそんなに頼りにならない?」
彼女「診療中の先生にね、これからの治療方針を聞いたの」
「色々な検査して腫瘍が大きかったら乳房全摘出する可能性もあるって・・・」
「抗がん剤投与で髪の毛がなくなることとか他にも色々と」
「それに家に帰って乳房を全摘出した人の画像を見たら、もっと言い出せなくなっちゃって」
「嫌われるのが怖かった」
「だから、成功したら全部話そうと思ったの」
「それに全摘出したらしたで関係を自然消滅させればいいかなって思ったんだっ・・・」
彼女は泣きながらこう語ってくれた。
俺は馬鹿だなって思った。
俺は亜樹が居てくれればいいのに、そばで一緒に笑ってくれればいいのに、そう思うと俺も泣いていた。
どうやって言えば、納得してもらえるようにかっこよく説得できるか考えたが、やっぱり思ってることを素直に言うしかなかった。
俺「俺の何も無いステータスに亜樹のおむこさんにしてくれるんじゃないのかよ!?」
「俺は亜樹がいてくれればいいのにっ」
「それだけでいいのにっ・・・」
そんなこといいながらベッドの端のほうに顔を俯きながら泣いていた。
あれ・・・
俺カッコ悪いなwww←
彼女によると、これから抗がん剤治療が始まったりするために、どんどん脱毛していくらしい。
また、ホルモン療法のせいで更年期障害みたいな症状も出るとか。
それでやっぱり怖くなってお台場に呼び出したらしい。
検査の結果、腫瘍の大きさは2cm強
彼女の乳房の大きさから相対的に、ギリギリ乳房は温存できるとのこと。
でも、場合によっては全摘出とか、医師に全摘出するかしないかで希望を聞かれたが彼女は年齢も若いし、温存でお願いした。
俺は、生きていてくれるだけで嬉しいので、より安全な方向でとしか言わなかった気がする。
それから、彼女と俺の闘病生活が始まった。
入院してるのかと思ったらそうじゃないらしい。
今は化学療法でガン小さくしてるとか?
(効果があればの話だが)
先生に精神的なリラックスで、副作用はある程度抑えられるからと聞いていたので、暇なときはほとんど一緒にいた。
しまいには、途中から同棲することにした。
最初は彼女の家族から家族の時間を大事にしたい的なことを言われたが、彼女が
「それじゃ失敗する事、前提じゃんっ!」
と凄い剣幕で怒った
そのような事があったせいか、なんだかんだで賛成してくれ医師も、前述(副作用のことね)のような理由で少しだが後押ししてくれたから、結局は俺の部屋に同棲することになった。
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