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乾いたオッサンに舞い降りた天使 1【セックス体験談】

相手は会社の後輩の女の子。

俺の年齢は35歳で、年齢差はひと回り以上。

社内の同年代は子供2人とかの人も増えてきていたので、肩身がやや狭い独身。

後輩の女の子(仮にAちゃんとしておく)は新入社員時代のOJT相手。(※OJT:オン・ザ・ジョブ・トレーニング)

俺がフォロワーだったが、今は違う部門。

俺自体は割と大学生~社会人30歳くらいまではそこそこ普通の人程度に遊んでた。

しかし、30歳も超えてくると女性との接点が異常に狭くなって、ここ5年は相手は風俗かセフレくらい。

彼女なし。

仕事は居眠りしてても回るようになってくるし、段々生活が単調になってきて、体力が衰えるわ1年があっという間に過ぎる感覚だわで、日々ヤバいなーと感じてた。



ここでスペック。

俺:35歳、昔イケメン、今乾いてて髭面のおっさん。

お酒好き。

Aちゃん:25歳、大人しい。

意外と人懐っこい。

俺から見てみればかなり可愛い。

背が低い。

胸は小さい。

彼氏の話とかはしてたが、今は彼氏いない。(会社に入って別れた)




で、会社自体も平均年齢が非常に高い会社なので、俺なんかが35歳にもなってOJTをしてたんだけど、俺は上述したように乾いた状態なので、自分に優しくしてくれる女の子にはあっという間に惚れてしまう状態。

キモいのは良く判ってる。

1年くらい一緒に仕事をした後にAちゃんは別部門に配属になったんだけど、むしろそこから俺とAちゃんは仲良くなった。

ぼちぼちメールはしてたんだけど、部門が別れてから今の部門の先輩の仕事のやり方の愚痴とかそういう事をメールしてくるようになった。

俺としちゃ渡りに船なので、一所懸命Aちゃんにメールを返したりしていた訳だ。

ところで、俺はこの会社に入って以来、会社から4個先の駅にアパートを借りてるのね、ずーっと。

元々同期の奴と一緒に借りてて、1つのアパートに同期が4人住んでるような状態だったんだけど、結婚しては出ていき、遂には俺だけが残った状態。

Aちゃんは俺の住んでる隣の駅の1LDKのマンションを借りてた。

だから割と住んでる駅も近かった。

まぁ、俺としてはこのまま朽ち果てていくか、フィリピン人あたりと結婚するんじゃないかと思ってた。

趣味、釣りとかだし。

で、このAちゃんって後輩が何とも言えない感じの娘。

俺に対するメールも、何と言うか媚とか妙に近づいてくるような部分もなければ、突き放す感じとかも無い、今まで会った事のないような妙な距離感を持った娘だった。

メールとかも普通に結構マメにやり取りしてくれるのよ。

で、俺は怖い部分もあり興味もありみたいな感じで時間だけが過ぎていくような状態。

メールだけじゃなくて、いつの間にか電話もするようになって、最初は彼氏の話とかもしてたんだけどそのうち別れた事も知った。

で、彼氏との悩み相談みたいなのも聞いたりしたんだけど、それも妙な感じなの。

『本当に私、腹が立ってるんです!』

みたいな感じでもなく、

『もう彼氏には冷めちゃって』

みたいなそんな感じでもなく、友達の恋愛相談を又聞きしてるような感じで話してくる。

途中で何回か。

「それAちゃんの話なんだよね?」

「あ、はい。そうですよ。そう言ったじゃないですか」

みたいに聞き返すほどに。

で、その不思議な感覚に俺は興味を持ちつつAちゃんに惚れていった。

俺も昔はそんなじゃなかったんだけど、年齢って怖いもので人を変えるね。

昔は正直人の事とか考えてなかったし、自分だけが良ければ良いと思ってたし、それが格好良いとも思ってた。

だから色々な事も出来たんだろうけど。

女の子なんて告白してなんぼだと思ってたし、男女間の友情とかあり得ない派だったし、結構女の子部屋に連れ込めば、その後のちょっとくらいのイヤイヤなんかスパイスだろと思ってた。

大学の頃の友達に、学園祭かなんかの実行委員で同じ学科の結構可愛い子が終電逃して泊まったって奴がいて、

「当然やったんだろうな?」

「やるわけねーじゃん。全然別々に寝たよ。でも寝顔は見た。すげー可愛かった」

みたいな奴がいて、そういう奴は本気で馬鹿にしたりしてた。

あと、4年間ずっと好きで結構仲も良いのに、結局告白出来なかった奴が

「今友達として仲良過ぎて、告白とかしたくないんだよね」

とか言ってて、結局女の子は他の男と付き合っちゃったみたいな、そういうヘタレをずっと馬鹿にしてきたんだ。

で、そのAちゃんの俺に対する態度が、何て言うか、可愛くて。

媚があるわけでない、でも壁を作ったり突き放してくるわけじゃない。

妙に友達っぽくて、そういう関係がなんか凄く不思議で、心地良い感じになっちゃった。

恋愛話とかをうんうんって聞きながら、別に嫌な気分にもならず親身に返答したりする自分もいて。

年齢差があるってのもあると思うけど、妙にふっと距離感を縮めたりされると、その度にドキドキしたりしてた訳です。

最初は月一で飯食ったりたまに映画に行ったりと、そんな感じだった。

で、そんなこんなのうちに決定的な事件が起こった。

普通に俺がインフルエンザに罹ったんだけど、その事をAちゃんに伝えたら

『仕事帰りにそっち行きます~』

って返信が来て、

(あれ?なんでこいつ俺のアパート知ってるんだ?喋ったっけ?)

とか考えてるうちにAちゃんがうちのアパートに来た。

『今アパートの前ですけど1階でしたっけ?2階でしたっけ?』

ってメールが来て、布団を被って外に出たらAちゃんがいた。

「あ、いいですいいです。寝てて下さい」
「飯作ります~」
「薬飲ませます~」
「氷ここに置いておきます~」

みたいな感じでやられて、俺はそのAちゃんに心がやられてしまった。

インフルエンザで身体痛くて泣きそうな時だったし、そもそもここ数年、俺はこのまま朽ち果てていくか、フィリピンパブで出会ったフィリピン人と結婚するに違いないと思ってた所で、もう、なんか、こう、

「いいな…こういう人生」
とか考えてしまった。

うちのアパートは世帯持ちでも入れるようにちょっと広くなってて、2部屋あるんだ。

2LDKって言うには狭い程度の広さ。

で、一部屋は寝室にしてて、もう一部屋はソファーとパソコン置いてて基本的にはそっちにいるんだけど、Aちゃんが

「今日は隣で寝るんで、何かあったら声掛けて下さい」

ってさらりと言ってきて普通に泊まって行ってくれた。

まぁその時に襲う事なんて出来ないんだけど、それが何となくその後の変なキッカケになってしまった。

普通ならそこで何だかんだあって告白とか付き合うとかそんな事があるんだろうけど、その日普通にAちゃんが泊まって行ったっていう事と、Aちゃんの友達っぽい感じとかでそのまんまの感じで、大学生の頃あんなに有り得ないと思ってた友達同士みたいになった。

俺はAちゃんの事が好きだったから下心はあるけど。

あの頃馬鹿にしてたヘタレであり、『今友達として仲良いのが心地よくて、告白とかしたくないんだよね』状態になった。

Aちゃんも元々の不思議な感覚のまま何となく寄り添ってくる感じで、休日とかも結構な頻度で会って、うちで遊んで行くみたいな感じが続いた。

元々遊ぶ所が少ない土地だった事もあり、うちで漫画読んでいくとか、なんかゲームやってくとか。

遠出だと釣りに行くとか、映画に行くくらいなんだけど、高校生の友達同士かって感じで休日が合った日には電話が来て、うちに来てゲームやって外でて飯食うか、ありモノとかカップラーメン食ったり、

「あ、ご飯買ってきましたんで作ります」

みたいな感じで作ってくれたりして、飯食って帰っていく。

俺は生活に潤いが出たんだけど、SEXだけ出来てない状態。

過去の俺が見たら

「馬鹿なの?隣座って押し倒せよ!」

みたいな状況だったけど、俺は俺で凄く楽しかったのと、余計な事してAちゃんが遊びに来てくれなくなったら嫌だなって本気で思ったりとかで、ズルズルそんな関係が続いてた。

ある日、休日が合ったのでAちゃんと一緒にプールに行った帰りにうちに来て、2人でドラゴンズクラウンやってたのね。

VITAで。

で、俺はと言うと、プールでAちゃんが黒ビキニ着てたもんだからかなり悶々としてて、

「そろそろ俺は行動を起こしていいんじゃないか?」

くらいには思ってた。

てかもう結婚してくれくらい言ってもいい。

いや、むしろそっちの方がいいのか?とか色々考えてた。

俺の部屋でAちゃんはソファーの上で、俺はソファーに寄り掛かる感じ。

俺はドワーフで、Aちゃんはエルフで、俺はそもそもアクションもの得意じゃないから

「ハード死にまくってキツイよ・・・」

「パンプアップちゃんとしないからですよ」

みたいな会話をしてたんだ。

で、クラーケンにボッコボコにされてた時にAちゃんが

「あの~」

って妙に歯切れ悪く話し始めて、俺はガッチャガチャ四角ボタン連打しながら(アクションが下手な理由)

「ん?」

って返事したら、Aちゃんが

「・・・私達、その、付き合ってる状態って思って・・・いいんです・・・かね?」

って言ってきた。

実際はもっと、

「私達・・・・その」

カチャカチャ・・・カチャカチャ・・。

「何て言うか、付き合って・・・」

カチャカチャ・・・カチャカチャ・・。

「っていう状態って思ってていいんですかね」

カチャカチャ・・・ピタ。(俺だけ)

って感じだったけど。

俺は完全にフリーズした。

フリーズというか、キョドった。

Aちゃんのそのめちゃくちゃ可愛い言い方とか、

「おぉぉヤバイなんか凄い場面にいるぞ俺」

という感情と、死ぬほどの安堵感とかが入り混じった感情がごった返してた。

「ん?あ、んん?あーそ、それでいいんじゃないかな」

みたいなクソみたいな回答をしたけど顔を合わせられない。

「いや、その、私は楽しいからいいんですけど、先輩もう・・・バリウムとか飲んでますよね(35歳以上の意味)。いいのかなってちょっと心配に」

「えーっと付き合ってくれるって事?お、俺はAちゃんの事が好きだけど」(精一杯の誠意)

「・・・はい。というか、私も、好き、なので」

大学の頃のとりあえず押し倒してみたいなのに比べてこの緊張感。

そしてこれを逃したら恐らく後が無いっていう人生に対する切迫感。

アドレナリンが出まくった。

あんまり喜んだらそれも舐められる(というか幻滅されるかも)、でも、枯れ果てた"あーそろそろ、付き合っちゃう?"みたいなのもそれはそれで幻滅されるかも。

そんなこんなを考えながら

「チューする?」

「ん、はい」

みたいな感じで初チューとなったわけだ。

でだ、俺もね、そういう期間が長かったから、だからこそここはちゃんとSEXするべきって思ったんだ。

全然我慢は出来るんだよ。

今までだって我慢してたんだから。

むしろ俺はこの一連の流れだけでもうお腹いっぱいなんだけど、大人は大人として、35歳として、今日この日にSEXしとくべきって思ったんだよ。

高校生じゃねえんだから。

今まで何してたんですかお前はって話なんだから。

SEXして、大人の男と女として付き合い始めて、もう同棲とかしちゃうのかな?結婚かな?みたいな。

で、チューしながらゆっくりとソファーに上がり、胸を弄ってちょっと舌を絡めたりして、パンツの中に手を入れようとしたらAちゃんが俺の手を抑えつつ、ちょっとビクビクしながら俺に言ったんだ。

「あの、ちょっと、聞いて欲しいんですけど、あの、ごめんなさい。私、エッチ出来ないかもしれないんですよ」

と。

<続く>

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